いくら働いても収入が低くて生活に余裕がない、というのはよくある悩みだろう。一方で、他人が羨むほど稼いでいても「余裕は感じない」という人もいる。
ガールズちゃんねるに1月下旬、「年収700万円台の一人暮らし」というトピックが立ち注目を集めた。トピ主は年齢や職業などを明かしていないが、独身一人暮らしの女性のようで
「日々の暮らしでそれなりに欲しいものは買えるけど、そんなに余裕があると感じるほどでは無い、という暮らしです。家賃も8万円、弁当水筒持参、服もユニクロは割引になってないと買いません」
と質素な生活ぶりを打ち明けた。
「年収700万で家賃8万なら超余裕じゃない?」
年収700万円台なら男性の平均も大きく上回る額なので、お世辞抜きで高収入という印象になる。日本の平均年収は、国税庁の統計によれば458 万円。男女別では男性が563 万、女性は314 万円だ(2022年、国税庁・民間給与実態調査より)。
トピ主は最後に同じ年収700万円台の一人暮らしの人へ、暮らしぶりを問いかけていた。これを見た女性たちは素早く反応し
「大金持ちじゃん!うらやま!」
「年収700万で家賃8万なら超余裕じゃない?」
などと歓声のようなコメントが相次いだ。なかには家族4人で700万円台で暮らしているという声もある。実際、そうした世帯は多いだろう。
また「凄い貯金してそう」という指摘も目立った。「私年収600万の時もう少しお金使っていたよ」と書いた人は、
「家賃9万、週2.3回は外食、服もユニクロ以外にも買ったり。それでもまぁまぁ貯金出来ていたと思っていたけど主の年間貯金凄そうだね」
と感心したように続けた。
同様に700万円台だが、「何も考えず必要なもの買えてると思う」とする人も散見された。「家賃7万強、仕事は基本リモートなので3食自炊、出勤日はカフェ社食無料なのでお金使わない、服は興味ないから買っても年数着」などと、同様に質素な生活を明かし、
「趣味は投資で給料から年300万くらい投資して投資の配当も全額再投資」
とも書いていた。一人暮らしである程度収入が高いとなれば、アラフォーくらいではないだろうか。生涯独身の可能性もあり、将来に備えてがっちり貯めているのかもしれない。
「月手取り45万くらいだけど生活はカツカツです」
一方で、中には生活費が厳しいと書く人もいた。
「一人暮らしの年収700万ちょいだけどジュエリーとかブランドのカバンを買っちゃうから毎月支払いに追われてるよ。月手取り45万くらいだけど生活はカツカツです」
この人は「家賃は7万3000円」というから、トピ主より安い。しかし、好きなように買い物をしてしまうと生活が厳しくなるのは、ある程度収入の高い人にありがちの事だろう。
トピ主はそうした事態を警戒しているのかもしれない。「ここ数年で転職や昇格があり、500→780万に一気に上がりました」とも書いていたが、毎月ブランド品を買ったり海外旅行といったお金のかかる趣味はないという。
そのため日常的には困らないが
「そんなに贅沢できる年収でもないよね…?老後も心配だし、いつ景気が悪化するかわからないし…って感覚です」
と、不安を吐露。「もともとが貧乏性なのかもしれません」とも書いていた。確かに一人で生きる先々のことを考えると散財はできない気持ちもわかる。だが、
「金融 事務 中間管理職。年収700万。貯金も手堅くやってます。(中略)好きなものは我慢せず買えてます。老後も一人なんだから好きなように暮らしたい」
と明るく書く人もいた。節約も大事だが、せっかく自分で稼いだお金を誰に遠慮することなく使えるのだから、このくらいの気分でいたほうが人生楽しそうだ。