アンドレッティ・キャデラックは、フォーミュラワン・マネージメント(FOM)が同チームの2025、2026年のエントリーを受け入れないと決定したことを受け、具体的なふたつの主張について反論した。
アンドレッティのF1参戦申請は統括団体であるFIAによって受理されたが、1月31日にリバティ・メディアが所有し運営する商業権保有者であるF1自体によって却下された。20項目にわたる説明は、アンドレッティが競争力を持てずF1に価値をもたらす可能性がないことへの懸念と、2028年にキャデラックの準備が整うまでエンジンパートナーがいないという点に焦点が置かれていた。
結論についてFOMは声明のなかで、「設立後2年間でまったく異なる2台のマシンを新チームが製造するということを考慮すると、2025年に新規参入を認める根拠はないと考える」、「申請者がこのように提案しているという事実は、関与する課題の範囲についての申請者の理解の度合いを疑う理由となる」と述べた。
アンドレッティは、2025年にレースに出場する準備ができていると主張する一方で、FIAの決定から4カ月遅れたことで2026年により集中するようになったことを認めている。しかしF1は、最も早いエントリーの可能性は2028年になるだろうと述べている。
「FIAは我々の申請を承認したが、エントリーが2025年か2026年かについては特に制限がなかった」とアンドレッティは金曜日に発表した回答で指摘した。
「アンドレッティ・キャデラックは、2026年をエントリーの年として何カ月も前から活動している。2025年という解釈が依然として申請の一部となっているのは、このプロセスの長さの結果だ」
F1はまた、マイケル・アンドレッティが申請について話し合う会議への招待に応じなかったことについて不満を漏らしており、このことはアンドレッティが申請についてF1と真剣に関わっていなかった証拠だと述べている。だがその後の報道によると、F1からの招待は、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリからではなく、F1の従業員から送信されたことから、アンドレッティの電子メールシステムのスパムフォルダに振り分けられたという。
「我々は会談の申し出があったことを知らなかったし、フォーミュラワン・マネジメントとの会談を断るつもりはなかった」とアンドレッティ側は述べている。
「商業的な問題を話し合うための対面での会議は、アンドレッティ・キャデラックにとって最も重要なことであり、今後もそれは変わらない」
「我々はフォーミュラワン・マネジメントと会う機会を歓迎し、我々の関心を確認する書面を彼らに送った」
チームは、今週正式に却下されたにもかわらず、アンドレッティのファクトリーと本社では「迅速に仕事が続けられて」おり、F1レースの準備が進められていると主張している。F1がアンドレッティの申請を却下するという決定は現在のところ最終的なもののようだが、F1はキャデラックがエンジンを開発すれば、2028年のエントリーを再検討する可能性があることを示唆している。