「利用されているだけ」と感じる関係は、もはや友人とは呼べないだろう。京都府の40代前半女性(医療・福祉・介護/年収300万円)は、自分を都合よく利用してくる友人と12年前に絶縁。高校入学時からの付き合いで卒業後も月1回は会う仲だったが、
「結婚は友達のほうが早く、子守りを頼まれたり。そのうち友人が訪問販売のパートを始めた。最初は年末年始の過剰在庫を販売価格で押し付けられた」
とこぼす。このときから、女性は友人との関係性に疑問を持つようになったようだ。(文:福岡ちはや)
「こっちは仕事で手が離せなくても、お構いなしに代筆するまでメール攻め」
それからしばらくして、その友人は不倫に走ったという。彼女は別の友人を介して不倫相手とメールのやり取りをしていたが、周囲に不倫をバラされ、コミュニティ内で仲間はずれにされたそうだ。完全に自業自得である。
しかし、友人は懲りなかった。嘘の口実で女性に携帯を契約させ、それを不倫相手との連絡手段に利用したそうだ。女性がどんな嘘をつかれたのかは不明だが、意図せず不倫の片棒を担がされてしまったのだ。挙句の果てには「不倫相手と喧嘩のたびに謝りの文章の代筆を頼まれた」と当時を振り返り、憤る。
「こっちは仕事で手が離せなくても、お構いなしに代筆するまでメール攻め。それが朝だろうが夜中だろうが、こっちの生活お構いなしに送って来て、せっつかれ。相手からの返事が来るまで、あーでもないこーでもない、嫌われたらどうしよう、別れたくないと、うだうだと電話にメール三昧」
これにつき合うのだから女性は相当優しい人なのだろう。相手はその優しさにつけこんでいたわけだが、女性は自身の結婚を機に、友人の不倫に手を貸すのをやめようと決意した。携帯を家族契約に切り替えることになり、このままでは携帯を2台持ちしている理由を結婚相手に説明しなければならなくなるからだ。友人はかなりごねたが、どうにか説得をして携帯の解約することができた。
「まめなタイプだと思っていたが…」誕生日プレゼントや年賀状も一切なくなる
ところがその後、友人の態度はあからさまに一変した。携帯の解約手続きが済んだ途端、友人は女性に対してお礼の一言どころか挨拶すらもしなくなったのだ。
「(友人は)まめなタイプだと思っていたが、利用できる相手には最小限の労力で漁夫の利を得ようとしていたのがありありとわかる。携帯解約前の彼女は、毎年誕生日にはプレゼントやLINEにお祝いメッセージを送ってくれていた。年賀状も送ってくれていたが、それら一切なくなる。こちらも結婚して、旦那さまのいる前でああでもないこうでもないのメールやLINEに付き合うつもりもなかったので、縁が切れて清々しました」
こうして女性は友人と絶縁したが、風の噂で彼女の現況を聞く機会はあったそうだ。
「不倫がバレて慰謝料を請求され、実家にも帰れない状況で、子どもも成人して愛想を尽かされたとか。職場の人たちも不倫に気がついていて、離婚になった途端総スカンになって、訪問販売のパートも辞めたとか」
かつての友人の悲惨な末路に、女性は「行くところをなくした彼女が今どこで何をしているのか、私にはまったく関係ない話。二度と会うこともないです」と冷たい一言を向けていた。
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