たとえ友人でも、相手の気持ちを一切考えず無神経な対応をしてきたら、心は離れるものだ。福岡県に住む40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は、2年ほど前、唯一の肉親である妹を闘病の末に亡くした。
「遠方に住んでいたが、毎日たわいもないやり取りをしたりと、かけがえのない妹でした」「その妹の死を受け入れられず精神的に不安定になり通院していました」
身を引き裂かれる思いをしているとき、友人にはそっとしておいて欲しいだろう。しかし、女性のママ友は違っていた。(文:永本かおり)
「完全にスルー、メールも未読スルーです」
当時のママ友との関係を、ランチに行ったりお互いの近況を話したり「一番親しかった」と振り返る女性。あるとき、そのママ友から「元気ですかぁ?何をしてますかぁ?」と連絡がきた。妹を亡くしたばかりで気持ちの余裕もなく、一言「元気です」と返すが……。
その後もママ友から「最近何をしていたのか、子どもは元気か、などとグイグイ質問攻め」が止まらなかった。やむなく女性は「妹が先月末亡くなったこと」、「通院していること」などをママ友に告げると、こんな返信がきた。
「うちは先月末、新車を購入しドライブがてらに遠出してとても楽しかった~。娘が息子君とお出かけしたぁ~い!と言ってまぁ~す」
絵文字やスタンプが使われ、「メールからもウキウキ感が伝わってくる内容」だった。これを読んで女性は、
「さすがに、『人の心に寄り添えない人は無理』と縁切りました」
絶縁したとは言え、子どもたちは同じ学校に通っている。ママ友と完全に縁を切るのは難しいのではないか。ところが、
「たまに、学校行事で会いますが会話はありません。こちらを見てることもありますが、完全にスルー、メールも未読スルーです」
と女性の決意は固いようだ。
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