昨今、ハラスメントへの対応は重要視されている。解決や予防に努める会社もある一方で、ハラスメントを行っていながら、うやむやにする会社も存在するようだ。
佐賀県に住む40代前半の女性(事務・管理/年収250万円)は「以前、某ゼネコンに派遣社員として勤めていたときの経験」を明かした。(文:真鍋リイサ)
社内に筒抜け、関係ない社員に「なぜ、ハラスメント相談室に訴える」と非難され
「社内ハラスメント相談室へ、当時の上司から受けたハラスメントに関して相談したところ、当事者の上司(B氏)に対し事情聴取が行われました」
上司であるB氏にハラスメントを受けていた女性。然るべき場所に相談をし、対応してもらえたと思っていた矢先、衝撃な出来事が起こる。
「B氏は自分の行為をハラスメントとは認めず、『私から訴えられた』と社内に拡散」
「そのことを耳にした一切事情を知らない社員が私に対して『なぜ、ハラスメント相談室に訴えるような行動をとったのか』『あなたは、会社に必要ない人間と思われている』などと問い詰めてきた」
通常、相談や事情聴取の内容は外部に漏洩してはならないものだ。にもかかわらず女性のプライバシーは守られず、
「結果的に、私がハラスメント相談をしたことによりその会社での派遣契約更新ができない不利益な状況に追い込まれ、退職に至りました」
と、女性だけが傷つく結果となってしまった。その後、女性は「その問い詰めてきた社員の行動についても、ハラスメント相談室に報告しました」というが、
「その相談室は個人情報を守らず情報漏洩を起こしたことや、自分たちのB氏に対する指導不足を認めることはなく、何も解決されていないままです」
B氏へも、社員へも、適切に対応してもらえなかった。会社の体制としてあまりにもずさんである。
「何の機能もしておらず、簡単に情報漏洩を起こすハラスメント相談室を設置している会社…信用できません。派遣社員に対して馬鹿にする態度をとっているとしか思えません」
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