トップへ

がんサバイバーをサポートする資生堂のプロジェクトが海外展開を拡大 マレーシアやフィリピンでも実施

2024年02月02日 17:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com


LAVENDER RING

Image by: 資生堂
 資生堂が、がんサバイバーをサポートするプロジェクト「ラベンダーリング(LAVENDER LING)」のグローバル展開を拡大する。2024年はメイクアップレッスンなどを行う「メイクアップ&フォト ウィズ スマイル(LAVENDER LING MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES)」をマレーシア、フィリピンでも実施し、今後は日本を含めた7つの国と地域から活動を行う。

 ラベンダーリングは、がんと診断された人や治療中・経過観察中・寛解(かんかい)した人など、がんに罹患したことがある“がんサバイバー”への偏見や誤解を除くため、がんに対する正しい理解の輪を広げることを目的に、2017年に開始。資生堂、電通の社員有志とキャンサーネットジャパンと共に、「すべてのがんサバイバーを笑顔に」をミッションとし、すべてのがん種を示すシンボルカラーであるラベンダーを掲げて運営している。企業や団体、自治体、医療機関と連携し、取り組みを実施。2022年からは中国、シンガポール、台湾、タイでも展開している。
 メイクアップ&フォト ウィズ スマイルは、がんサバイバーを対象にメイクアップレッスンやヘアアドバイスを行い、フォトグラファーがいきいきとした表情や姿を撮影し、本人が書き込んだメッセージを入れたポスターを作成。ポスターはさまざまな場所に展示し、がんになっても自分らしく生きている人たちの姿や声を社会に発信する。これまで、5つの国と地域において、医療機関や患者団体と協働して計30回実施し、653組のがんサバイバーが参加。また、ポスター展を、第38回日本がん看護学会学術集会内で開催した。作成したポスターは、2月24日から25日まで、神戸国際会議場3階ラウンジ 第6会場付近で展示し、一般観覧も可能となっている。
 資生堂は1873年の創業以来、長年蓄積してきた研究成果を活用し、年齢、疾病、障がいなどを問わず、さまざまな人が自分らしい一歩を踏み出すことを「美の力」を通じて支援。カバー用ファンデーション「資生堂スポッツカバー」の発売や専門商品の開発、さらに一人ひとりに合ったトータルメイクの提案などを行う「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」として、あざや傷跡で悩む人の生活の質(QOL)向上に取り組んできた。このほか、通常のファンデーションではカバーしづらい肌の悩みに対応するブランド「パーフェクトカバー」なども展開している。

■ラベンダーリング:公式サイト