たなかひかるの新作絵本「そそそそ」が、2月7日にポプラ社から刊行される。
「そそそそ」の本文を、なんと発売前に全文公開たなかひかるは「サラリーマン山崎シゲル」などで知られる田中光の別名義。2019年に絵本デビュー作「ぱんつさん」で第25回日本絵本賞を受賞したほか、2022年発表「ねこいる!」、2023年発表「すしん」でもさまざまな賞を獲得している。
新作「そそそそ」は、「ぷるぷる ぐにゃり にゅーん そそそそ」「ころころ にゅーん すらり そそそそ」といった、想像力をかきたてる擬音の数々が続く1冊。先行公開されたページには、木に“ぷるぷる”としがみついていたコアラたちの足が突然“にゅーん”と伸びるなど、予測不能なシュールで独特な世界観が繰り広げられている。
■ たなかひかるコメント
この絵本で励まされたり、勇気をもらったりはしません。勉強にもなりません。全くもって意味のない絵本です。この絵本を読んでいる間は、登場する動物たちの行動に少なからず動機や意味が見えます。
しかし読み終え本を閉じたとき『なんて無意味な絵本だったのだ』と思うでしょう。意味が消えるのです。
きっと遠く離れた宇宙から僕たち人間を見たら、同じような感覚になるでしょう。それが味わえるのです。
なのでこれは、絵本ではなく宇宙船です。1500円ほどで所有できます。かなりお得です。