『メカスルネサンス』展が2月10日から恵比寿のGalerie LIBRAIRIE6で開催される。1922年12月24日にリトアニアのセメニシュケイで生まれた詩人、映像作家のジョナス・メカス。ナチスの侵攻に抗して地下活動に身を投じるも捕えられ、1949年に難民船でアメリカに渡る。貧困と孤独のなか、中古の16ミリカメラにより身の回りの撮影を始め、数々の「日記映画」を残し、2019年1月23日にニューヨークで逝去。同展ではメカスをめぐる写真やポスター、パンフレット、書籍を展示するほか、30年にわたり交流を続けてきた「メカス日本日記の会」の代表・吉増剛造、井上春生らによるトークイベント、メカス作品の16ミリフィルム上映会を開催。初日2月10日17:00からは『幸せな人生からの拾遺集』をDVD上映するほか、オープニングパーティーを予定。各詳細はオフィシャルサイトを確認しよう。【トークイベント】2月17日17:00登壇:吉増剛造、森國次郎、木下哲夫、小林俊道定員:30人料金:1,000円2月24日17:00登壇:吉増剛造、井上春生定員:30人料金:1,000円【16ミリフィルム上映会】2月14日17:00『時を数えて、砂漠に立つ』料金:無料2月16日17:00『富士山への道すがら、わたしが見たものは……』料金:無料2月23日16:30『いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年』定員:15人料金:1,000円【吉増剛造のコメント】メカスルネサンス彼、メカスの笑顔、筆跡、一瞬の仕草から、どうぞ、彼、ヨーナス・ミャーカス(リトアニア1922年生まれ)の魂を感じとっていただきたい。ここに有志(メカス日本日記の会)は、手紙、メモ、写真、ポスター、……等々を展示し、映画上映とトークをもちます。難民メカスにうたれた市井の有志(新宿ゴールデン街の、沖縄の、池袋の、山形の、帯広の……)は、メカスに稀有の詩人の心をみて、はじめての「訳詩集」(村田邦夫訳、書肆山田)を上梓しました。ヨーロッパの難民の心の震え、波動を、ともに旅するという奇蹟も起こり、それは作品化もされました。「日記性」「個人」「前衛、……」というのではない、魂の最深部を体現していましたメカスの、……そう“片雲”に触れて下さいますように……。