人の悪口や愚痴、自慢話ばかりしてくる人と一緒にいると、精神的に疲れてしまうもの。東京都に住む40代前半の女性(年収100万円未満)いわく、半年前に付き合いをやめたアルバイト先の花屋の先輩は「何もかもを悪く受け取るタイプの人」だったという。
「15年以上も勤めている彼女は、自信満々で淡々と仕事をこなし、初めはカッコイイ!と思っていた。歳が近いこともあり、すぐに仲良くなってランチに誘われた。ところが、先輩の話はほぼ職場の愚痴と、ほかのスタッフの悪口と、自分がどれだけ仕事ができるか……という話ばかり」
女性は一度で疲れ果て、内心「深入りしたくない」と考えていた。しかし先輩から「楽しかったねー!次はいつ?」と先手を打たれたため、距離を置くタイミングを逃してしまったらしい。(文:福岡ちはや)
「気を遣って続けていた彼女への差し入れやおみやげもすべてやめた」
先輩と職場だけの関係に戻りたかった女性は、先輩をランチに誘うことなく様子を見ることにした。すると先輩は女性に対し、あからさまに不機嫌な態度を取り始めたそうだ。
「(先輩は)計算機をテーブルに投げつけたり、あいさつを無視したりするように。仕事中に必要なことを聞いてもスルーされ、やりづらい。仕方なく(先輩を)誘い、ランチへ。すると(先輩は)機嫌が良くなる。次はまた誘われ、その繰り返し」
先輩が悪口や愚痴を言えば、陰口が苦手な女性は「言い方が良くないぞー」「せめて言葉を選びなよー」とやんわり伝えたが、暖簾に腕押しだったという。また、ほかの話題も「友達の元カレの家に10年以上住んでいる」など、聞いていて面白いものではなかった。
「自慢話も、15年も同じ職場にいたらできて当然の呆れるほど低レベルなことばかり」
「彼女が悪く言う人たちの中には、口調が強かったり理不尽だったりする上司たちもいて。たしかに気持ちはわかると思うこともあるけれど、人情味ある良い面もあり、私は別に嫌いじゃない。実際、とてもかわいがってもらった」
とこぼす女性。「(先輩は)本当は自分に自信がないのかも」「すごく頑張っているのに周りの褒め言葉が足りなくて不満なのかも」と先輩を気遣い、ストレスフルな付き合いをなんと3年も続けたという。そのせいかはわからないが、女性は約半年前に胃痛で病院のお世話になる羽目になったそうだ。
「それを機に、もう自分に嘘がつけなくなり、彼女を一切誘わなくなった。今まで彼女に気を遣って避けていた結婚や出産の話題にも参加し、気を遣って続けていた彼女への差し入れやおみやげもすべてやめて、彼女がボロクソに言う人たちとも堂々と親しくした。すると彼女から離れて行ってくれた」
こうして先輩との付き合いを終えることができたが、先輩にとって女性はどのような存在だったのだろうか。少なくとも女性としては、無理をして3年も付き合い続ける必要はなかったかもしれない。
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