絶縁した相手として、ママ友を挙げる人は少なくない。兵庫県の60代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)もそのうちの一人だ。友人は「元々自分の話ばかりでマウントを取る人」だった。女性が引っ越してからも、「電話や年賀状のやり取り」は続いていたが……。(文:長田コウ)
「もっと早く決心していれば良かったと思っています」
事の発端は、「子どもの高校受験の話」になり、友人が「ある学校の悪口」を言い出したこと。ある学校とは、女性の娘が通っていた学校だったのだ。これには女性も黙っていられなかっただろう。
「そこって娘が行ってたとこ、と言ったのですが耳に入ってなかったのか、自分語りで聞いていなかったのか延々と悪口を続けます」
大人な女性は、「そのときは何も言わずに電話を切りました」と振り返る。しかし、本心は固まっていた。
「もうこのままおつき合いを続けるのが心底嫌になり、縁を切る決心がついたので年賀状も出さなくなりました」
女性が態度に示すも、友人からは「何年かは自慢話が書かれた年賀状」が送られてきた。その上、年賀状には「携帯の(当時スマホはまだありませんでした)番号を教えて」と書かれていたが、女性は無視を貫いたそう。それから3、4年ほど年賀状が届いていたが、友人もやっと女性の気持ちに気づいたようだ。
絶縁した今、女性はこう思っている。
「面倒臭い相手だったので、もっと早く決心していれば良かったと今でも思っています」
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