弱っているとき冷たい言葉をかけられると、一生忘れられない心の傷になることもある。相手が上司なら、なおさらだ。三重県の40代男性(技能工・設備・交通・運輸/年収700万円)は、そんな経験をしたうちの一人。
過重労働が原因で鬱となり、休職中のことだった。上司との定期的な面談の際、なんと
「毎日子どもと遊べて良いな。俺は子どもが小さい時は毎日仕事やったから、お前が羨ましいわ」
と言われた。(文:長田コウ)
復職したものの「さらなる圧力が……」
そもそも男性の不調は、会社が人件費のかかる派遣社員を辞めさせ、直接雇用や「外国からの技能実習生」で労働人員数だけは維持する、という状況から始まった。
「慣れた派遣さんたちがいなくなり仕事量が増えると共に残業時間が増えました。その為、体調を崩し鬱と診断され、休業を余儀なくされました」
過重労働で心身ともに不調に陥り、休職に追い込まれた男性。そのさなか、定期的に行われる「上司との面談」でひどく傷つく思いをする。
「その時の発言が忘れられません」と前置きしたうえで、上司から「毎日子どもと遊べて良いな。俺は子どもが小さい時は毎日仕事やったから、お前が羨ましいわ」と前述通り無神経なことを言われた。さらに
「まっ、仕事してない、お前に育てられる子どもが可哀想やけど」
とダメ押しの一言も。休みたくて休んでいるわけではないのに、こんな心無い言葉を放たれたら、さらに追い込まれてしまうだろう。
男性はこの半年後に復職したというが、「さらなる圧力が……」とだけ書き、回答は終わっていた。どうかこれ以上病んでしまう前に、会社との距離を置くことを考えてほしい。
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