組織の上に立つ人間は、それなりの自覚をもってほしいものだ。「職場のやばい人」をテーマにエピソードを募集したところ、大阪府の50代女性(サービス・販売・外食/年収100万円)は、「ズバリ経営者」と答えた。女性の働く職場では、
「約10時間働いて、休憩最長30分、最短20分」
というルールがまかり通っているそう。労働基準法では、8時間を超えて働く従業員に少なくとも1時間の休憩を与えなくてはならない、と定めている。明らかに会社側がルール違反ではないだろうか。(文:長田コウ)
「自分に甘く、他人に厳しい人物は、人の上にいる資格なし」
こんな劣悪な環境に対して、スタッフが休憩時間を延ばすよう直談判したこともあるという。ところが、経営者の答えは
「金になるんだよ!給料増えるんだよ!」
と的外れなものだった。いくらお金になるとは言え、あまりにも体を酷使しすぎではないか。
女性の不満はそれだけではなく、「バリバリベテランスタッフの時給」が、新人の「何もできないスタッフ」と同じであることが我慢ならない様子だ。
「常に全員最低賃金」
と吐き捨てるように書いている。休みなく働かされる上に、能力や経験も給料に反映されないようでは、仕事のやる気は出ないだろう。
東京都の20代男性(事務・管理/年収350万円)も、「どこにでもいる社長だと思いますが」と前置きした上で、
「責任追及や指摘をすると『お前には関係ないだろう!』と一喝」
と社長がやばい人だという不満を綴った。社長の特徴を一言で表せば、「失敗を認めない」人だという。社長自身は言い逃れの常習犯であるにも関わらず、
「営業成績が悪い営業を解雇に追い込む。8年間、ずっと業績が悪化し、年々会社も劣化しているのに」
という危機的状況だそう。そもそも業績が悪化しているのは社長のせいだと男性は言いたいのだろう。憤りを隠せない様子で、こう主張した。
「営業を解雇にするならお前もだろうが!と言いたい。自分に甘く、他人に厳しい人物は、人の上にいる資格なし」
やはりトップが「やばい人」だと、会社の経営もやばいことになるようだ。
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