今、僕は連日、コーエーテクモが昨年リリースした位置情報ゲームの『信長の野望 出陣』を毎日のウォーキングのお供にしている。スクエニの『ドラクエウォーク』からこっちに移った感じなんだけど、あっちに比べてやり込み要素が少なく、縛られることがないので、本当に健康維持のためにやっている。
課金圧がやや強いんだけど、貧乏なので課金なんてしない。もちろん、「課金すればもっと面白く便利になるよ」みたいな性質もあるので、課金ありきで遊ぶともっと楽しいのだろう。
でもキリがないし、そもそもいつかサービスが終わるのがソシャゲ。まして、サービスはまだ継続しているのに、インフレで辟易して辞める可能性もあるのがソシャゲ。追い銭もほどほどにしたほうがいい。（文：松本ミゾレ）
「今辞めたら喪失感エグそう」とはいうが……
先日、5ちゃんねるに「ソシャゲ課金額150万越えてるやんけど」というスレッドが立っていた。スレ主は「はよやめたい」と書き込んでいる。自分の意思で150万円使っておきながら、継続する気力が失せているのは、果たしてどうしたことだろうか。
彼はそのソシャゲのタイトルは明かしていないが、「1年ちょい」でこの金額をつぎ込んでしまったのだという。よほど課金したかったのだろう。育成ゲームということなので、いくつかタイトルが思い浮かぶ。
既にこの課金を後悔しているというけれど「まあまあのレベルまで頑張ったから今辞めたら喪失感エグそう」とも書き込んでいて、退くに退けない感じになった様子だ。そうだよね、ただのデータに150万も入れちゃったんだもんね。
ソシャゲと言えば10年以上前はコンプガチャとか依存とかでマスコミにもバッシングされてたっけ。今となっては老若男女が様々なソシャゲをスマホに入れてるので、時代もだいぶ変わったよね。据え置きゲーム機を毎日起動する気力がないって人でも、スマホゲーならログインぐらいはできるし。
今のゲーム事情って、気軽に遊べるかどうかが、そもそものゲームとしての面白さをも越えて優先されるといった時代なのかもしれない。そして気軽に遊べる分、他のユーザーに差を付けたくて課金するユーザーも多いのだろう。
実際、このスレッドには重課金者の書き込みもちらほらある。
「俺も200万くらい使ったな。もうサ終して数年経つゲームで」
「5年100万くらい課金で前線で遊べてたからまぁまぁ楽しかった」
この人たちは100万以上の課金を経験してきた豪の者たち。既にサービスが終了したゲームに課金したという声もあるので、色んな意味で強いよね。
ちなみに僕も、もうサービス終了しちゃった『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』というバンダイナムコのアプリに20万ぐらい課金した経験がある。20万も相当な大金だ。どうせ終わるゲームに、何故こんな課金を……でもま、いっか！
色んな趣味を見つけて、それぞれに浅く広く課金してみては！？
しかし考えてみるまでもないことだけど、1年ほどで150万も使うというのは、別にこれがソシャゲでなくても娯楽としては経費が高過ぎる。
1ヵ月10万円以上も注ぎ込むのは、もはやどっかの社長のやること。この人が高所得者だったら別に咎めないけど、そうじゃないならちょっと一本気過ぎるというか、もうちょっと他所の娯楽に目を向けて興味の分散を図ってもいいと思えた。
たとえば毎月10万は使い過ぎと考えて、その半分の5万ぐらいを予算にして、ソシャゲも好きならソシャゲもやりつつ、釣りとかゴルフとか、映画とかグルメ、あとギャンブルとか。
サブカルチャーに傾倒してもいいし、とにかく趣味が1つだけの状態に落ち込まないことは大事だと考える。
やっぱり趣味が1つしかない人って傍から見て魅力が少ないし（暴言だけど本当にそう思います）、趣味が1つだけしかない負い目もあってか、器が小さいところもある。にわかとか新参にやたら厳しくなりがち。こういう趣味老害にならないために、最低3つは趣味を作っておくのがいいんじゃないかなと。
どんな趣味であっても興味が1つに集中すると熱量が先鋭化して暴走をして、廃課金に繋がりがちな人っているし、ソシャゲなんてやっぱりやり込み＝課金が不動の価値観だから、ソシャゲだけしかやることないってのは危ない。
パチンコしか趣味がないのと等しく、超危ないと思う。かと言って、ソシャゲとパチンコをどっちもやれよって話ではなくて、健康的なものや文化的なものを楽しむ時間も作ろうね、ということです。
ちなみに僕の趣味はパチスロ、アクアリウム、フィギュア製作、散歩、他人の悪口だ。趣味が複数ある人は、1つしかない人に比べるとやっぱり余裕もあるよ。ソシャゲももちろんやってOKだけど、他の趣味もあと2つぐらい見繕っておこう！
