Text by CINRA編集部
NHK2024年度前期連続テレビ小説『虎に翼』の追加キャストが発表された。
『虎に翼』は現在放送中の『ブギウギ』に続く第110作目の連続テレビ小説。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子の実話をもとに、伊藤沙莉演じる日本初の女性弁護士で後に裁判官となった猪爪寅子とその仲間たちが困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子どもや追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く。主題歌は米津玄師の“さよーならまたいつか!”。語りを尾野真千子が担当する。4月1日スタート。
追加キャストは筒井真理子、中村育二、田中要次、高橋努、小林涼子、安藤輪子、塚地武雅。
筒井真理子は桜井ユキ演じる寅子の同級生・桜川涼子の母で夫・侑次郎を婿に迎え桜川家を存続させた桜川寿子役、中村育二は涼子の父で妻の寿子より立場が弱い桜川侑次郎役、田中要次は「傍聴マニア」で寅子たちと法廷でたびたび顔を合わせる寿司職人の笹山役、高橋努はゴシップ記事のネタを常に探す新聞記者・竹中次郎役、小林涼子は寅子の先輩となる女子部1期生のリーダー的な存在の久保田聡子役、安藤輪子は女子部の1期生で久保田と共に寅子たち後輩を歓迎する中山千春役、塚地武雅は寅子が働くことになる雲野法律事務所の代表・雲野六郎役を演じる。キャストコメントも到着。
【筒井真理子のコメント】
お話を頂いたとき、お酒に溺れる男爵夫人役ということで「NHKの“朝ドラ”でこんな激しい役ができるとは!!」と心が躍ると同時に「脚本に泥酔って書いてあるけど、どこまで演じていいのかしら??」と慎重にもなりました。ですが撮影に入ると監督が「いくらでもどうぞ」と手を広げて受け入れて下さってホッとしました。法律を学ぶヒロインの伊藤沙莉さんはじめ平岩紙さん土居志央梨さん、そして娘役の桜井ユキさんの4人が休憩時間も可愛らしくいい感じのグルーヴ感で、きっと面白い作品に仕上がるのだろうなと思います。お酒に頼ってしまう母役の私を受け止める娘役のユキさんとのシーンは心が通った気がして幸せな瞬間でした。素敵な現場なので素敵な作品になるのだろうなぁと放送を楽しみにしています!
【中村育二のコメント】
「虎に翼」“朝ドラ”にしては少し強面な題名。大山脈から吹き下ろす強風に抗い頂上を目指し天翔る勇壮な虎を想像させます。しかもその主人公が愛らしい伊藤沙莉さん。そのギャップ、ドラマの広がりと面白さを期待せずにはいられません。今回の私の役柄は、皆さんが天翔る虎を見上げる脇でスーッと木々の間を小さく飛翔するモモンガ。「モモンガの飛翔にも意味がある」そう思っていただけるよう、一瞬の飛翔に全力を尽くしたいと思います。
【田中要次のコメント】
裁判の傍聴に来た寅子と出逢う、傍聴マニアの寿司職人という妙な設定の笹山役を頂き、シナリオを読んで最初に思い浮かべたのは『天才バカボン』に出てくるレレレのおじさんでした。衣装を決められて間違いないと思いましたが、今後、笹山にも何か事件が起こるのでしょう?今のところは多彩な俳優陣の裁判シーンを楽しませて貰ってます。まさに傍聴マニアになりました。
【高橋努のコメント】
“朝ドラ”の出演は初めてです。強く出演願望がありましたので、目標のひとつが叶いました。伊藤沙莉さんとは舞台で共演したことがあり、今回またご一緒できるのが嬉しいです。竹中は新聞記者の役なので、当時の新聞記者を調べました。記事に記者の目線や気持ちが今の新聞よりも書き込まれてるという印象がありました。自己主張と荒っぽさ、そしてどこか偏屈な部分を愉快に演じようと心がけて、現場に臨んでおります。
【小林涼子のコメント】
お話をいただいた時、「いつかは涼ちゃんも!」と言いながら“朝ドラ”を楽しんでいた祖母の顔が浮かびました。今回初めて出演させて頂けること、大変光栄に思います。2024年は新年早々大変な事が多く、ニュースに胸を痛めておりますが…こんな時だからこそ、私の出来ることを最大限に。寅子と一緒に奮闘する女子部法科の先輩として、困難な時代に、どんな逆風にも負けず奮闘する姿を通して、みなさまの朝に少しでも前向きな風をお届けできるよう頑張ります。
【安藤輪子のコメント】
連続テレビ小説への出演は、役者としてずっと憧れていました。今回の作品でその夢が叶い、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。私が演じる中山千春は寅子の大学の先輩で、とにかく泣き虫ですが、陰で学問に励む姿がとても愛おしい人物です。女性が何かを目指すこと、それに向かって学ぶことさえ難しかった時代に、次の世代のためにも道を開拓された先輩方に想いを馳せながら、皆様に楽しんで頂けるよう精一杯尽力致します。
【塚地武雅のコメント】
弁護士といえどシュッとしてない庶民派の男というキャラクターなので役作りすることなく無理なく普段通りに演じられそうです。笑
頼まれると断れない男。タダ同然の依頼も引き受ける困った代表です…。
でもそれはお金より人を守りたい気持ちの表れ!
役では猪爪寅子を支え、裏では伊藤沙莉ちゃんを支えられるよう頑張りたいと思います!
【制作統括・尾崎裕和のコメント】
法律を学び始めた寅子には、学校でも学校の外でも新しい出会いが待っています。華族に新聞記者に弁護士、先輩からお寿司屋さんまで、みな昭和という時代を懸命に、自らの正しい道は何なのか探しながら生きている人々です。それぞれの生き様が、寅子に大きな影響を与える登場人物たちを、個性あふれる素敵(すてき)なキャストのみなさんに演じていただきます。寅子との出会いと別れが生み出す数々のドラマをお楽しみに!