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資生堂ビューティークリエイションセンターが書籍監修 大正ロマンから令和ギャル系まで化粧の変遷を辿る

2024年01月24日 18:11  Fashionsnap.com

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日本の化粧の変遷100年(表紙)

Image by: 資生堂
 資生堂が、資生堂ビューティークリエイションセンターに所属するヘアメイクアップアーティスト監修による書籍「日本の化粧の変遷100年」(玄光社刊)を刊行した。“大正ロマン”や“令和ギャル系”など、1920年代から2020年代までの各年代の女性のヴィジュアルイラストに加え、ヘアメイクアップアーティストによるメイクテクニックの解説、さらには化粧にも影響を与えた時代背景などを掲載。幅広い生活者に向け、化粧の楽しさを伝える書籍だ。

 資生堂ビューティークリエイションセンターは、プロのヘアメイクアップアーティスト約40人が在籍し、最先端のトレンド情報をグローバルに発信。アーティストたちは宣伝広告のヘアメイクアップや商品のカラークリエイションをはじめ、ニューヨーク、パリ、東京などで開催されるファッションショーのバックステージなどで活躍している。1987年からメイクとヘアの、現在と未来のトレンドを探る「ビューティートレンド研究」を実施しトレンドを発信、2024年春夏のトレンドメイクも発表した。
 日本の化粧の変遷100年は、1920年代から西洋化粧が一般的に取り入れられるようになった現在に至るまでの、約100年間の化粧の移り変わりを1人のモデルで再現して話題になった、資生堂ヘアメイクアップアーティストの同名ウェブコンテンツを書籍化したもの。書籍では各時代の化粧の特徴を目元、眉、口元などのポイントごとに解説し、再現するための現在のアイテムやテクニックのほか、当時のトレンドについてのコラムなども収録している。現在の、日々のメイクにアクセントを加えるアイデア本として、また創作のための資料本としても活用できるという。
 1920年代から50年代までは西洋文化と銀幕女優への憧憬を反映したメイクアップがトレンドだったとし、「大正ロマン薫るモダンガール」「大衆が憧れた銀幕女優メイク」「アメリカンスタイル&ヘップバーンがお手本」を掲載。日本が本格的に世界を意識しはじめたという60年代から70年代では「欧米志向真っ盛りの西洋人形風メイク」「フォークロア調アンニュイなヒッピースタイル」を解説。その後も時代背景と共にヘアメイクを解説し、近年の「盛りメイク」や「ゆるふわメイク」、2020年代の「自分のあり方を表現するヘアメイク」なども掲載する。
 なお同書籍は、ニューヨークやパリコレクションでメイクとして携わる岡元美也子氏、東京コレクション・パリコレクションにヘアメアイクとして携わる谷口丈児氏、資生堂のヘアメイクアップアカデミー&スタジオ「SABFA」の講師としても活躍する林佐知子氏が監修を務めた。

■資生堂ビューティークリエイションセンター:公式サイト