女性に人気のある医療事務だが、キャリコネニュースの読者から即行で辞めた経験談がいくつか寄せられている。なぜ退職に至ったのだろうか。
和歌山県の50代前半の女性(サービス・販売・外食/年収150万円)は、調剤薬局で医療受付事務のパートとして勤務することになった。しかし、
「ルールのない指導で、その日の気分で教える内容が変わりました」
と、働きづらい職場だった。(文:林加奈)
「ベテランと新人の違いを工夫して」と言われ「どういうこと?」
女性が指導を受けたなかで「最も理解不能だった」のは、「ベテランと新人の違いを工夫して」という指示だった。「どういうこと?」と疑問に思ったが、
「質問すると永遠と訳の分からない説教が続くので、とりあえず『はい、わかりました』という毎日でした」
女性は日に日に職場に居づらくなっていった。
「患者さんに喜ばれることや、助けられる感覚にやりがいを感じ、頑張れると思っていましたが……『おはようございます』と挨拶すると、ため息をつかれるようになり、少しミスをすると職場のあちこちに張り紙をされ、いたたまれいなくなり、限界になる前に退職を選びました」
結局、わずか1か月で退職。少しミスしただけで張り紙されるような職場なら、辞めたくなるのが自然だろう。辞めた後の心境は「とても満足です」と明かす。
「やりたかった仕事ですが、モヤモヤとした気持ちでは、病でお薬を必要としている患者さんにきちんと接することができなくなる自分が本当に嫌だったので」
と、仕事に対する思いも書いていた。
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H