サンローランプロダクション製作の短編映画『ジャン＝リュック・ゴダール／遺言 奇妙な戦争』の特報が到着した。
同作は、ジャン＝リュック・ゴダール監督が2022年9月に亡くなる直前まで手を加え続けたという最後の映像作品。手書きの文字、絵、写真、映像がコラージュされ、音楽やナレーションが一つになった、彼の芸術の集大成とも言える作品になっているという。2月23日から新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
ショスタコーヴィチ“弦楽四重奏曲第8番”を使用した特報では新たに3枚のカットが公開。赤と黒のイラストや、ゴダール自身が書き記し色付けした紙や写真、文章によって構成されたコラージュが確認できる。
ゴダールに託された指示をもとに同作を完成させたのは撮影・編集を手掛けたファブリス・アラーニョ。「2020年1月、ジャン＝リュックが仕事を進めるのに合わせ、私はテクニカルテストを行っていましたが、新型コロナウイルスによるパンデミックやロックダウンが進展に強くブレーキをかけました。そんななかでもジャン＝リュックは紙の上での仕事を進めます。脚本を何稿も書き直し、この映画について告げようとしていました。そこには作るべき映画の神髄が見え、また原点に立ち戻る作業であり、その過程を通してすでに映画は存在していました！」と語っている。
© SAINT LAURENT - VIXENS - L'ATELIER – 2022
