こうした課題を解決するため、VAST Dataは高速で大量のデータを処理するAIデータプラットフォーム「VAST Data Platform」を提供している。
[caption id="attachment_225713" align="aligncenter" width="800"] VAST Data公式サイトより引用[/caption]VAST Data Platformはストレージ、データベース、コンピュートを単一の拡張性の高いソフトウェアプラットフォームに統合したもの。最新のデータセンターとクラウドでAIと機械学習を強化する。
同プラットフォームでは、構造化・非構造化を問わず、あらゆるデータを理解し、優れた洞察を生み出すことが可能だ。ライフサイエンス、アニメーション、放送、取引などの幅広い業界で活用されいてる。
データ主導の意思決定をより速くVAST Data Platformは、1秒間に数百万件の行ベースのトランザクション・データを取り込み、きめ細かなカラム・フォーマットを使用してクエリ(データベースに対する処理要求)を実行。
ストリーミングと分析のワークロードを統合することで、企業はリアルタイムのデータとアーカイブされたデータを分析できるようになり、データ主導の意思決定をより迅速かつ効率的に行える。
効率よくシームレスにデータを管理VAST Data Platformはオンプレミス・クラウドを問わず、1つのグローバル・ネームスペースにすべてのデータを格納する。そのためデータのサイロ化が解消され、企業は効率よくデータを管理できる。
さまざまなユースケースに対応する柔軟な同期ポリシーにより、データが書き込まれるとどの場所でも即座に利用可能。ファイル、オブジェクト、テーブルなど、きめ細かなレベルでの独自の分散ロッキングにより、書き込みのたびに厳密な整合性を確保し、正確で最新のデータを提供する。
ストレージ階層を1つに。低コストを実現VAST Data Platformでは、QLCフラッシュドライブとストレージクラスメモリ、NVMe-oFを採用。さらに独自開発のSIMILARITY技術を活用して、これまで複数の製品を組み合わせて多段階に分かれていたストレージ階層を1つにまとめている。
2023年12月には、合同会社DMM.comが動画配信サービスで扱うデータ量の増加による運用管理の負担を解決するため、VAST Data Platformを導入。安全で効率的なデータ運用に期待しているとのことだ。
VAST Dataは日本市場の参入に伴い「VAST Data Platformによって、日本の自動車や航空宇宙産業、農業分野、ヘルスケアやライフサイエンス分野、学術分野、金融サービス分野の企業は、データを活用することでこれまで以上に広範囲、多様なビジネスの可能性を見出すことが可能になります」とコメント。