宇都宮なおの個展『よりそって ぶつかって もつれて とげになる』が2月2日から2月14日まで東京・東大島の亀戸アートセンターで開催される。宇都宮なおは「歪んだ感情と少しの優しさ」をテーマに、不穏さや狂気の中にもユーモラスな表現を含んだ人物たちを、鉛筆や水彩絵具、墨を使用して描くイラストレーター。同展に向けて宇都宮は、これまで主に用いてきた鉛筆やシャープペンシルだけでなく新たに水彩絵の具を使用し、仲良く見えて実はそれぞれ内面にトゲを持っている友人関係や、人間同士のぶつかり合い、それらがもつれて絡まった状態の人間模様をモチーフにした作品を描いた。会期中、持参したTシャツやパーカー、シャツ、布バッグなどの布もの(綿100%)に作家のデザインをその場でプリントするイベントを開催。詳しくはオフィシャルサイトを確認しよう。【宇都宮なおのコメント】とにかく絵を描くことがすき。うまく説明できない絵も多いですが、主にモチーフになる少女たちの絵は、自身が学生時代に感じていた友人との微妙な関係・集団からの孤立が怖かった気持ちを思い出しながら、歪んだ感情と少しの優しさをテーマとして描いています。もし今どこかで友人関係に悩んでいる誰かがいたら、その人の心に寄り添えたらいいなと思います。