友人と同じ職場で働くと、見たくない面を見て、友情が壊れることもあるようだ。山口県に住む30代後半の男性(営業/年収400万円)は、長年の友人(以下A)と同じ職場で働いたことがきっかけで絶縁状態になった。職場で何があったのだろうか。(文:國伊レン)
上司に聞こえるように「お前こんなこともわからんの?」と言ってくる
Aとは「新卒入社時に、当時の職場で仲良くなった2つ年上の同期(以下B)」を通じて出会った。その日から毎週のように飲みに行くようになり、Aの実家に泊まり込みで遊ぶこともあった。AとBがそれぞれ結婚してからも、変わらず楽しい生活が続いた。「お前も早く結婚しろよー。結婚はいいぞー」と言われたが嫌な気持ちになることはなく、「出会いがあればね」と返していた男性。
10年ほど前に男性とAの関係に変化が訪れる。男性とAは同じ時期にそれぞれ務めていた会社を辞め、一緒にハローワークに行った。その際に「同じ職場が良い」と言われた男性は、Aと同じ会社に応募し、内定をもらった。だが、男性は2か月、Aは1年で退職する。その後、男性はAの紹介で再び同じ会社で働くことに。入社2年後に部署異動があり、男性はAと同じ職場で働くことになった。しかし、そこからAの言動に変化が……。
「Aはかなり出世欲・独占欲が強く、プライドが高く、自分が一番、自分が言うことが正しいという王様?リーダー?タイプでした」
男性とAは同じタイミングで営業職に就いたにもかかわらず、Aは「俺の言うこと聞いとけばええから」と先輩気取りで、さらには「お前こんなこともわからんの?」「お前1人じゃあ無理」などと、上司にわざと聞こえるように言った。「王様」というより暴君ではないか。
しかしAのこうした強気な物言いはプライベートでは日常的だったため、最初のうちは「いつものAだな」程度にしか受け止めていなかった男性。上司から「お前ほんとにAと友達?」と言われても「あいつはああいうやつなんです(笑)」とフォローしていたが、それにも限界があった。
「毎日毎日ため息をつかれ、同じことを言われ続け……」
段々と友情を感じなくなっていった男性は、ある出来事をきっかけにAと絶縁することになる。(後編に続く)
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