観たくもないドラマ、聴きたくもない音楽、読みたくもない本を仲の良い友人に勧められたら、読者のみなさんはどうするだろうか。千葉県の40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は、趣味を押し付けてくる友人と2年ほど前に絶縁した。「新卒で入社した職場で知り合った10才年上の25年来の友人」で、趣味が合った2人は「退職後もしばらく連絡は取りあう」関係性だったが……。(文:長田コウ)
「LINEの未読無視から始まりお手紙にも気づかないふり作戦」
女性は子持ちで仕事もしている一方、友人は「旦那さんと2人暮らし」で子どもはおらず、仕事もしていなかった。時間的に余裕があったのだろうか、あるとき女性にLINEで「連続モノの再放送の韓国ドラマ」を勧めてきた。
「私は元々そんなに韓国ドラマには興味がなく、私は私で観たい番組がたくさんあったので時間的に観る余裕はなかったのですが仕方なく見始めました」
そんな女性は、韓国ドラマの現実を知ることとなる。「韓国のドラマは日本のドラマよりも一話あたりの時間が長く、回数もうんと多かった」のだ。
「途中で観るのをやめたかった」女性だが、友人に勧められたからには、と思ったのだろう。仕方なく見続けたものの、
「ストーリーも途中で飽きてしまいました。最後は惰性で観ていました」
と明かす。そして、この経験を反面教師にしている。
「『絶対に観てね』的に一方的に押し付けられ、他人の時間を奪うことは罪なことなんだなーと実感し、それからは自分も人にお勧めをするときは『良かったら、気が向いたら見てね』というように強制的にしないように心掛けるようになりました」
友人は、現在「直接会うことはない距離に住んでいる」という。それをいいことに、「LINEの未読無視から始まりお手紙にも気づかないふり作戦」を数回実行したそう。その甲斐あってか、友人は連絡を諦め、絶縁することに成功した。価値観のズレに気づいたら、女性のように絶縁するのも身のためだ。
キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG