働くうえで人間関係はもっとも重要だろう。兵庫県に住む50代前半の女性(ITエンジニア/システム開発・SE・インフラ/年収650万円)は、その「人間関係」が原因で会社を退職した。
「気が付いたら自分の引き出しがボコられていた」
と衝撃の告白をした女性。「引き出し」とはキャビネットのことだろうか。一体どのような仕事場だったのか。(文:真鍋リイサ)
「経営者が威圧的、社員に怒鳴ることも珍しくない」
上記の出来事について、女性は犯人が社長であると推測する。社長について、「少し前から明らかに自分に向ける態度が機嫌悪く、コミュニケーションも取らないようにしている」と異変を感じていた。そのため女性はあまり関わらないようにしていたが、そうした対応が「裏目にでたのか」と思い、「とにかく怖かった」と振り返る。
社長に嫌われているように感じていた女性。こんなこともあった。
「コロナ禍で、出社人数も少ないなかその社長と自分だけという勤務体制になることもしばしばあり、とてつもなく雰囲気が悪かった」
「他にも出社してきた同僚にことの次第を相談してみたものの、まんまとその社長側についていたようで、自分を守る方法が見つからなかった」
信用して打ち明けた同僚にも裏切られた様子。このほかにも「もう無理と思うことは多くありすぎ」だった。
「経営方針の公表もない、そもそも経営者が威圧的、社員に怒鳴ることも珍しくない」
「10人にも満たない会社だったが、経営者とのコミュニケーションが取れるような雰囲気ではありませんでした。ましてや意見を言えば、気分を害するタイプで、自分の中で経営者や、他の同僚の人間(性)に対しても尊敬できる部分がなかった」
多くの「もう無理」を抱えていた女性だが、最後の決め手は「人間関係」と明かす。
「最後は人間関係だと思います。待遇は役員でもあったのでそれなりに良かったこともあり、長年居続けるか悩んできましたが、上記の一件で決心がつき、早々に転職活動をして、転職先を見つけてやめてきました」
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