求人情報を信じて入ってみたらブラック企業だった、という経験はあるだろうか。気づいた時点で早々に退職するのが身の為だが、あまりにも実態と違う情報を出す企業のほうも問題だ。
長野県の50代女性(設備・交通・運輸/年収100万円未満)は、かつて配送の仕事をしていたが、1か月で辞めたそう。というのも、
「求人で5万以上になると言われたのにいざ給与貰うと、4万以下」
と退職には明確な理由があった。(文;長田コウ)
「5万欲しかったら営業してきたらと文句言われた」
給料について、聞いていた話と違うのは大きな問題だろう。社長にそのことを言うと、衝撃的な言葉を投げられた。
「5万欲しかったら営業してきたらと文句言われた」
「求人と全く違いました」と不満をあらわにし退職した女性だが、今となっては後悔ないようだ。辞めたことについて、清々した様子でこう綴った。
「満足です。自家用車で配達をしても全く手当が出ない会社だから辞めて正解でした」
東京都の30代男性(事務・管理/年収300万円)も即退職したうちの一人だ。運送業で働きだしたが、勤務時間について不信な点があったという。求人票には「9時間勤務」と書いてあったのだが、実態は全く異なるもので……。
「朝7時前に出社し荷積み、9時頃から出発、退勤は最後のスタッフが帰ってくるまで全員待機させられるという意味不明な労働環境でそれを毎日やるのが当たり前という昭和気質な環境」
男性は終業時間を明かしていないが、仮に夕方6時に終わったとしても11時間以上の拘束になる。そんな劣悪な環境に辟易し、2週間で辞めたという。
現在は、打って変わって事務として働いているそうだが、男性の言葉からは満足そう様子がうかがえる。
「事務職のほうが自分に向いている事がわかったので辞めて正解でした。(運送業などは)体育会系な仕事が好きな人がやればよいと思う」
千葉県の60代男性(年収300万円)は、大手化学メーカー倉庫のセットアップの仕事を2日で辞めたという。この勤務日数からも、相当辛かったことが窺える。
「仕事を教えてくれない、聞いても話をしない、古くから居る人達は我関せず」
という自分の存在価値を見失ってしまうような職場だったそう。時間の拘束も厳しかったようで、
「朝8時30分から働いてお昼ご飯を食べれたのは15時少し前、17時迄の約束が強制残業」
と振り返った。また、休みの予定だった土曜日までも仕事になってしまったという。
辞めた今、男性は清々しくこう綴る。
「満足、後から聞いたらお正月休みも盆休みも無くてお休みは日曜日だけみたいです」
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H