車で1時間以上かけて向かった面接で、理不尽に傷つけられた応募者もいる。東京都に住む40代後半の女性(福祉・介護/パート・アルバイト/年収200万円)は、
「8年くらい前の事ですが新規オープンするホームセンター内のペットショップのパート募集に応募した時のこと。車で1時間以上かかる別店舗での面接でしたが、資格・経験不問とあったので応募しました」
と面接を受けた当時を振り返った。(文:永本かおり)
「我慢して話を聞いて謝っていました」
車で1時間以上は、けっこうな距離だ。しかし面接官は、履歴書で資格と経験がないことを確認すると、
「なんで応募してきたのか、ここ(面接している店舗)では動物関係の専門学校に通っている生徒が多く働きに来ている。その中で何が出来るというのか」
と毒舌で対応してきたという。資格・経験不問の募集は嘘だったのだろうか。また、
「現在ペットを飼っていないという事も気に入らなかったのか延々と1時間以上何しにきたのかと言われ続けました」
女性に落ち度はない。そんなに否定するならさっさと不合格を言い渡せばいいものを、なぜそこまで責められなければならないのだろう。
女性は、「そういうことなら結構です」と断って帰りたかったところを堪えていたという。
「履歴書を握られている事から個人情報をどの様に扱われるのか分からず怖かったし、返してもらいたかったので面接している方が終わりというまで我慢して話を聞いて謝っていました。今思えばなぜ謝らなければならないのかも疑問ですが」
ところが結局、なぜか履歴書は返してもらえなかったそう。
「そんな事ならさっさと終わりにして帰ってしまえばよかったと今でも悔しく思います」
こんな求人の仕方だといつか応募者は来なくなるだろう。
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