学情は1月、今春に入社を控える新社会人を対象に、「入社先でのキャリア」について行ったアンケートの結果を発表した。調査は2023年11月14日~30日にインターネット上で行い、396件の有効回答を得た。
その結果、新卒で入社した企業で働きたい年数は「定年まで」が31.6%で最多となり、次いで「5年以上10年未満」が25%と続いた。「3年以上5年未満」は19.9%、「1年以上3年未満」は8.3%に留まり、長く働きたい新社会人が多いことが分かった。(文:國伊レン)
目指したい役職は「主任・係長」が最多
その一方で「現時点では長く働きたいと思っているが、キャリアの方向性が変わったら転職する可能性はある」「長く働きたいものの、年収が上がるのであれば転職も検討する」という声も上がった。転職も視野に入れ、適宜判断していきたい新社会人の意向がうかがえる。
若い世代は出世欲がないと言われることが多いが、「社会人として働くなかで、管理職になりたいですか?」という質問に「はい」と回答した新社会人は64.4%に上った。
そこで「新卒で入社した企業で目指したい役職」を聞いたところ、「主任・係長」が33.3%で最多となり、次いで「部長」25.8%、「役員」18.4%、「課長」17.7%が続いた。「裁量を持って働けるポジションを目指したい」「会社の中枢を担う人材になりたい」といった声や「若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえる職場は魅力的だと思う」といった声が上がっている。
なかには「新卒で入社した企業では数年間の就業を予定しているので、主任・係長を目指すのが現実的だと思う」など、転職を前提としたキャリアプランを掲げる新社会人もいるが、いずれも仕事に対して意欲的な姿勢が感じられる結果になった。