テーラリングサービスは、元々一部の顧客向けのクローズドなサービスとして用意されていたが、エトロのクリエイティブ・ディレクターのマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)のクリエイティブの下、公式に一般客向けに提供されるのは今回が初となる。日本では、ジャケット、パンツ、ジレ、シャツ、コート(秋冬シーズンのみ)を対象に、「スリム」と「レギュラー」の2タイプに分類された数型のデザインから好みのデザインを選び、数種類の中から生地や素材を選ぶことができる。
サービス開始に合わせエトロは、ミラノメンズファッションウィーク期間中の1月14日に、ミラノのモンテナポレオーネ通り5番地に同サービスに特化したブティックをオープン。ブティックでは、シルエットやディテールをより細やかに選び、「クラシック」や「カジュアル」といった好みのスタイルをオーダーすることができる。スーツ、ジャケット、ジレ、ズボンはフルカスタマイズでき、フィッティングやディテールの調整、コレクションで使用された素材やオプションが選択可能。80種類のファブリック、45種類の裏地、34種類のネクタイ裏地、9種類のカラークロス用メルトン、28種類のボタンという豊富なバリエーションを揃え、エトロのファブリック以外にも、同社のパートナーであるイギリスのドメール社、ホーランド&シェリー社、イタリアのピアチェンツァ社、ドラゴ社など、世界的な高級ファブリックメーカーが提供する様々な素材もラインナップされている。