「私の会社は変な決まりごとが多く、本来の仕事に加えてやることが多すぎます」
「(職場の)環境のせいか、同じオフィス内で1年間で6人も退職しました」
こう語るのは、大阪府の20代後半女性(事務・管理/年収150万円)。たった1年で6人が退職するのは異常事態と言っていいだろう。女性は「私も来月で退職予定です」と明かすと、職場の不満を次々と語り始めた。(文:福岡ちはや)
「毎月社長が読んでいる本の内容が推薦されて、感想文を提出しなければならない」
女性の不満の1つ目は、職場で開催される「参加自由という名の半ば強制勉強会」だ。
「朝7時半に本社に集まって社長の話をみんなで聞くのですが、正直宗教みたいで気持ち悪いです。本社までの交通費も自費で、勉強会に参加した分の給料も出ません。いわゆるサービス残業です」
交通費の持ち出しが増えるだけのタダ働きなのだから、女性が辟易するのは当然だろう。せめて社長が話す内容が有意義なら救いがあるが、会社から手渡される手帳型経営計画書を掘り下げるだけなので、女性は「かなり時間の無駄に思います」と吐き捨てるように言った。
職場に対する不満は、ほかにもある。
「2つ目は、課題図書といって毎月社長が読んでいる本の内容が推薦されて、本を読んだ感想文をフォームにて提出しなければならないのですが、これも業務時間外にやらなければなりません。ただでさえ拘束時間も長いのに、そんなことする気力も起きません。推薦される本の内容も昭和臭い感じで、これも宗教臭いと感じます」
「3つ目は、挨拶運動を徹底しているのですが、挨拶を無視されます。役員やお客様の挨拶はみんな返事をしますが、ほかの人のはフル無視です」
名ばかりの挨拶運動で社員にはフル無視とは、殺伐とした社内の雰囲気がうかがえる。
さらに「4つ目は、業務中の話し声がとてもストレスです」と語る。オフィスは「フリーアドレス形態」、つまり自分のデスクが決まっていない状態で「いろいろな場所の人と話ができるようになっています」とメリットはあるものの、
「その中でも声が大きい人が多いのと、人の悪口や噂話が聞こえてくるので最近は耳栓しながら仕事しています」
と耐え難いデメリットも綴った。現在、女性は「もう最後なので私なりの小さな抵抗で朝の出社時や外出時、退勤時には挨拶しないで黙って出入りしています」と、退職前にアンチ挨拶運動していることを明かした。
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