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アウディ勢がステージ1-2-4、エクストローム今季2勝目。ローブはナビでタイムロス【ダカールラリー】

2024年01月16日 12:20  AUTOSPORT web

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ステージ8を制したマティアス・エクストローム/エミール・ベリークビスト組(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2024
 1月15日、この前日からラリーの後半戦に入っている『第46回ダカールラリー2024』は競技10日目の“ステージ8”が行われ、チーム・アウディスポーツのマティアス・エクストローム/エミール・ベリークビスト組(アウディRS Q e-tron E2)がステージウイン。開幕日の1月5日に行われたプロローグラン以来、今大会2度目のベストタイムを刻んだ。

 ステージ8は、サウジアラビア中央部のアル・ダワディミから北西に進路を取り、ハイルに向かう全長678kmのルートだ。競技はこのうち458kmのスペシャルステージにて争われた。

 ステージの序盤、今大会の山場となったステージ6“48時間クロノ”と休息日明けのステージ7で連続ステージウインを果たした、バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)が速さを見せ、怒涛の3連勝を飾るものと思われた。しかし、彼とコドライバーのファビアン・ルルキンは先頭スタートの難しさに直面。406km地点のウェイポイントを探すなかで約10分のタイムを失いライバルに先行を許してしまう。

 そのローブを追いかけ前半の165km地点で2番手につけていたエクストロームは、406km地点でトップに浮上するとそのまま順調にフィニッシュまで走り抜けることに成功し今大会2度目、通算5度目のステージウインを達成。大ベテランのステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron E2)が、トップと3分10秒差のステージ3番手となったゲラン・シシェリ(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)を終盤に逆転して同2番手に入ったことで、このステージはアウディのワン・ツー・フィニッシュとなった。また、総合首位に立っているカルロス・サインツSr.(アウディRS Q e-tron E2)もステージ4番手タイムを記録している。

 一方、総合順位でサインツを追いかける2番手ローブは、ステージ10番手でのフィニッシュとなり両者のギャップは約6分拡大することに。ステージ8終了時点でのタイム差は24分47秒だ。前日に総合3番手に順位を上げたTOYOTA GAZOO Racingのルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックス・エボT1U)はさらに30分以上の遅れを取っている。

 トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツで四輪市販車部門に参戦しているチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、三浦昂がクラス首位、僚友のロナルド・バソが34分31秒差の同2番手でステージ8を走破した。部門総合も依然としてワン・ツーを保つ。トラック部門で日野600シリーズを駆る日野チームスガワラの菅原照仁は、10番手でステージ8を無事にフィニッシュ。部門総合は8番手だ。

 二輪部門ではレッドブル・KTMファクトリー・レーシングのケビン・ベナビデス(KTM450ラリー・ファクトリー)が、大会2度目のステージ優勝を飾った。総合首位はモンスターエナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)。“48時間クロノ”の終わりにトップに立ったアメリカ人ライダーと、総合2番手をキープするヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー)のタイム差は前日の1秒から42秒に広がっている。総合3番手につけるホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー/モンスターエナジー・ホンダ・チーム)と僚友ブラベックのギャップは4分21秒だ。

 16日(火)に行われる“ステージ9”は、ハイルからスタート地点のアル・ウラに戻る全長639kmのルート上に設定された417kmのスペシャルステージで争われる。