ロバート・シュワルツマンとイーフェイ・イェが、WEC世界耐久選手権におけるAFコルセのカスタマー・フェラーリ499Pハイパーカーのドライバーとして発表された。彼らはすでに明らかにされているロバート・クビサに加わり、83号車をドライブする。
2024年のWECハイパーカークラスには19台の車両が参戦する。2023年11月27日にシリーズから発表された暫定エントリーリストにより、クビサが最初のドライバーとして確定していた。
シュワルツマンは2023年にGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのエンデュランス・カップにおいてAFコルセのフェラーリ296 GT3をドライブしていたが、トップカテゴリーのマシンをドライブして耐久レースに出場するのは初めてとなる。
彼は2023年11月にバーレーンで行われたWECのルーキーテストに参加してフェラーリ499Pを初めてドライブし、最速タイムをマークしていた。
「ロバートとイーフェイとともにAFコルセのフェラーリ499PでFIA WECにデビューできて、とてもうれしい」とシュワルツマンは語った。
「僕らは自信と野心を感じている。チームとともに取り組む仕事に自信を持っており、今年達成したい結果に対して野心的だ」
「時間は限られており、集中すべきことはたくさんあるが、マシン、チーム、そしてすべてにできるだけ早く適応できるよう最善を尽くすつもりだ」
「シーズンは良いものになると確信しており、世界タイトルを獲得するという野心を持って、良い結果を得るために、本当にやる気に満ちている」
「しかし、僕がとくに楽しみにしているのはル・マン24時間レースだ。これは僕にとって常に夢の中にあったレースであり、勝利を目指して全力を尽くす」
一方、イェは2023年にハーツ・チームJOTAとそのポルシェ963でハイパーカー・クラスのデビューシーズンを過ごした後、公式ドライバーとしてフェラーリに加入することになった。
「AFコルセの83号車フェラーリ499Pのドライバーのひとりに選ばれたことは本当に光栄だ」と中国人ドライバーは語った。
「AFコルセは耐久レースのさまざまな選手権で大きな成功を収めており、世界耐久選手権とル・マン24時間レースでAFコルセとともにフェラーリの公式ドライバーとしての役割をスタートできることにとても興奮している」
「昨年のコンペティションはすでに非常に熾烈を極めており、19台のハイパーカーが登場する今年はさらに熾烈を極めるだろうけど、2023年のチームのパフォーマンスを見ると、僕たちが競争力を発揮できることは間違いない」
「ふたりの新しいチームメイトとともに、僕らには経験、スピード、そして若さがある。499Pを初めて味わい、そしてすぐにやってくる新シーズンの準備を始めるのが待ちきれないが、カタールでの最初のレースから表彰台と勝利を目指して戦う準備はできている」
ファクトリーチームであるフェラーリAFコルセは2台のドライバーラインアップを2023年から維持することをすでに明らかにしており、今回のAFコルセの発表により2024年にフェラーリ499Pをドライブする9名全員が確定したことになる。
WECの2024年シーズンは3月2日、カタール1812kmレースで開幕する。