どれだけ長い付き合いであっても、友人関係を続けるには相手を思いやる気持ちが必要だ。神奈川県の40代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収800万円)は、学生時代からの友人について明かす。友人は結婚するタイミングで男性が住む街に引っ越してきた。
「僕は当時結婚して、子どもがいたが、比較的自由にさせてくる妻だったので、しょっちゅう飲みにも行き、土日も一緒にサーフィンに行くなど、頻繁に交流していた」
男性は離婚し、シングルファーザーの道を選択。引っ越して他の女性と1年ほど同棲しているときも、友人とはたまに飲みに行っていた。その後、その女性との同棲生活を終えてまた元の街に戻って来た。男性は「それからが悲劇」だったと振り返る。(文:谷城ヤエ)
「人に気を遣えない40過ぎたおじさんとは、友人関係は難しい」
友人は結婚しているが、子どもはいない。いつも男性以外の元同級生3人と遊んでいて、「その3人は40過ぎても独身を貫いていた」という。
彼らの行きつけの焼肉屋に一緒に行くこともあったが、「それほど肉は美味くない」「量を食べたいならいいのかもだが、40過ぎてそんな肉を食べるより、少しでいいから美味しい肉を食べたい」と男性の好みに合わなかった。不満はそれだけではない。友人は、
「その店に行くと、店長に何杯もお酒をご馳走する」
「自分が食べたいものをどんどん食べる」
「最後の締めもこちらはいらないけど、そいつは食べる」
とやりたい放題で、「挙げ句の果てには、家で待つ妻へのお弁当も注文」した。それなのに会計は割り勘だった。
「明らかに肉も何人前も自分のために注文して、一人で食べてるし、嫁へのお弁当も注文してて、なぜ割り勘?」と不満を漏らす男性。
「お酒飲めないその中の一人も、酒をガバガバ飲んでる我々と同じ金額を支払わされ、車で家まで送れと言われ、いつも送ってくれる。なのに、割り勘」
と、友人の理不尽さに悩まされていたのは男性だけではない様子。せっかく集まっても友人に振り回される形でいつも終わってしまうのなら、うんざりするのも仕方ないだろう。男性は「子どもの少年野球で土日は基本的にそちらの活動で手一杯」ということもあり、「気を使えない友人からの誘いは、基本的に断る」ようにした。
「こちらが既婚で子どもいるのを知ってるくせに、雑な誘い方をしてくるので、もう半年間くらい全部断っていたら、全く連絡が来なくなったので、もう絶縁状態」
という男性だが、友人について、
「会えば会社の部下の態度が気に入らない、有休使って休むなんてあり得ない、など、そのスタンスも僕と違って昭和なやつだから、尚更つまらない」
そうで、疎遠になってよかったのかもしれない。
「金の切れ目というか、人に気を遣えない40過ぎたおじさんとは、友人関係は難しい」
と断言した。
キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG