「募集要項と実際の仕事内容が違う」とはよく聞く話ではあるが、たいていの人は分かった時点で辞退するだろう。しかし、そんな会社に興味が湧いたという人から経験談が寄せられた。
40代男性(三重県/設備・交通・運輸/年収400万円)は、募集要項に
「大型二種免許取得制度あり 3年在籍で費用免除」
と書いてあった会社に応募。もちろん仕事で必要な免許なのだろう。男性はその免許を持っていなかったが、求人に惹かれて面接に行った。ところが……。(文:林加奈)
「人が悪いこと事をしたら指摘する方ですか?」 と不可解な質問
大型自動車二種免許は、観光バスや路線バスなどの大型自動車に客を乗せて運行するのに必要な免許だ。3年いれば費用は会社持ちなら社員を大事にする会社のようにも見えるが、男性は何故か面接官から
「なぜ、免許を自分で取ってこなかったの?」
と言われたそう。他にもおかしい点があった。
「『Uターン、Iターン歓迎』と書いてありながら『勤務地は選べません』。『マイカー通勤可能な方』と書いてありながら『交通費は往復65キロで支給は1か月4800円』」
と、募集要項とはまるで違う条件を提示されたという。面接の質問内容も
「人が悪いことをしたら指摘する方ですか?それがもし大きくなると困ることなら外部へ言いますか?」
と意味深な言葉で、「不思議な面接でした」と振り返る。明らかに何か不正を働いていそうな気配が漂う問いかけだが、男性は意外なことに「逆に興味を持ち、3年とりあえずやってみようと入社した」というから驚かされる。だが実際に勤務してみた結果、
「面接の印象のままの酷い会社です。今年、退職します」
と結末を綴っていた。
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