Text by CINRA編集部
『「新美の巨人たち」帝国劇場×田中道子』が1月13日22:00からテレビ東京ほか全6局で放送される。
『新美の巨人たち』は、アートトラベラーが、作品が展示されている美術館や建築物、ゆかりがある場所などへ足を運び、作品の秘密や、アーティストの人生に迫り、豊かな美術鑑賞の旅へと視聴者を誘う美術番組。
1月13日放送回で訪れるのは、1966年に竣工し、来年には再開発による取り壊しのため閉館する「ミュージカルの殿堂」帝国劇場。同劇場の意匠設計を担当した建築家・谷口吉郎のこだわりを一級建築士試験に合格した俳優・田中道子がアートトラベラーとして探索する。
また、施主側の責任者であった菊田一夫が目指した「世界一の舞台機構」も登場。こけら落とし公演『風と共に去りぬ』のために菊田が制作を依頼した、円谷英二監督作のフィルムが50数年ぶりに公開される。番組には、帝国劇場の舞台に度々立ってきた俳優・鹿賀丈史も出演。ナレーションは長塚圭史が務める。
放送局はテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送。BSテレ東では、1月20日23:30より放送される。
【田中道子のコメント】
普段建築として語られることが少ない帝国劇場ですが、今回、隅々まで帝劇の美を堪能させて頂きました!帝劇に何度も足を運んだ方でも、気付いていない所もあると思います。驚きの連続でした。是非ご覧ください!
【岡田英吉プロデューサー(テレビ東京制作局)のコメント】
おなじみの帝国劇場を一つの建築美として紐解くと、こんなにも新鮮な発見があるのだと驚きました。訪れた客に「非日常空間」を提供するために工夫された谷口吉郎のこだわり、当時世界一の舞台機構を目指した菊田一夫の演劇人としての情熱に、帝劇を何度も訪れた視聴者の方も必ずや驚くはずです。そして、「風と共に去りぬ」の迫真のクライマックスを舞台上に再現するために「特撮の神様」円谷英二が作り上げた映像は、とても50年以上前に作られたとは思えない、現代のCG映像に勝るとも劣らない大迫力!滅多に見られない幻の貴重映像、ぜひお見逃しなく!
帝国劇場ロビーにてステンドグラスを見上げる田中道子 ©テレビ東京
田中道子と解説の建築史家・倉方俊輔(舞台上にて)©テレビ東京