お金の貸し借りは慎重に行わなければならない。どんなに小さい額でも返そうという意思は必要であろう。神奈川県に住む40代前半の女性(事務・管理/年収450万円)はお金に関わる揉め事で友人と絶縁したことがあるようだ。(文:真鍋リイサ)
「大学時代の友人と絶縁しました。元々同じサークルに所属していて、それほど親しくはなかったのですが、同期だったので、行動をともにすることが多くありました」
「財布を職場においてきてしまって…」いつも数千円を貸してと言う友人
大学同期の友人はお金にだらしなかった。
「卒業後に会ったとき、『財布を職場においてきてしまって、電車もないのでお金を貸してほしい』と言われ、数千円。先輩の結婚祝いでプレゼントを送ることになり、立て替えた数千円」
といった具合で、一回あたりの借金は「目くじら立てるほどでもない金額」だったが、積み重なるにつれモヤモヤしていったのだろう。返済を強く催促できなかったことも不満の一つであるように推測される。
別の機会に友人に会った際に「 〇〇のときのお金、返してないよね?」と尋ねた女性。しかし友人は、
「今お金ちょっとしか持ってなくて、今日は返せない」
と一言。これに対して女性は、
「アルバイトをしていて、経済的に苦しい等であれば、ある程度理解できるのですが、正社員として勤めていて、人並みの収入がある人だったので、返せない理由が不可解すぎて(中略)呆れてしまいました」
と当時の心境を明かす。女性が「自分だったら手持ちがなければATMで引き出す」と言うように、社会人であるならば、手持ちがなくてもその場で返すことはできるだろう。ところが友人は「給料が入って貯金すると絶対に引き出さないようにしている」と、別の友人から聞いた女性。さらに友人はこんなことも言ってきた。
「『投資用マンションの営業があって、物件を買うことになった。投資用なので住まないけど、 住宅ローン減税を適用してもらえるよう、業者の指南で住民票をうつして、ローンの審査を通した』という話を皆の前であっけらかんとしているので、ドン引きしてしまいました」
投資用マンションを買うより、女性にお金を返すことが先であるように思う。
「このまま付き合いを続けていると、もっと大きなお金の都合を頼まれたりするだろうなと思い、その後、その子の結婚祝いの場の出席も育児を理由に断り、それきりです」
お金を借りる側はもちろん、貸す側も友人を失うきっかけになり得ることを念頭に置いたうえで、貸し借りは慎重に行うほうがよさそうだ。
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