「結婚した女性はおばさんパーマにしなければならない」という決まりを聞いたことがあるだろうか。福島県に住む40代前半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職)は10年以上前、結婚2年目ほどの時に義母にそのようなことを言われ、衝撃を受けたと語る。(文:真鍋リイサ)
「ある日突然、義母が『いつ髪を短くしてパーマをかけるの?』と言ってきました。義母が言っている髪型とは、多くの年配の女性がやっている所謂『おばさんパーマ』のことです」
「昔から決まってるでしょ」と一点張りの義母
当時の女性の髪型は「前髪をおろして肩より少し長いくらいのスタイル」で、「子どもが産まれたばかりだったため、サッととかしてサッとまとめられて多少毛先がはねていてもごまかせる髪型が気に入っていました」と振り返る。子育てをする際には楽にまとまる髪型が重宝されるだろう。しかし義母は納得がいかなかったようで、「パーマをかけたらどう?」という提案ではなく、「いつパーマをかけるの?」と聞いてきた。女性が戸惑ってしまうのも当然である。
「『え?いつ?いつってどういうこと?』と意味が分からなすぎて唖然としながら『予定はありませんが…』と答えたところ、義母は盛大にため息をつき『女は結婚したらその髪型にするものなの。昔から決まってるでしょ』と言われました」
結婚したら女性は髪型を指定されるとは衝撃だ。義母自身も結婚した当初、同じように言われたのだろうか。たとえそうであっても、それを女性に強要することは筋違いだろう。女性は、
「『結婚したら』ってどういうこと?昔のお歯黒みたいなこと?決まってる?義母の娘(夫の姉)や私の母はあの髪型じゃないけど?と、頭の中は『????????』でいっぱいになり……」
と当時の戸惑いを明かす。結局「なんとかその場をやり過ごしました」という女性であったが、
「義母は納得しなかったようで、度々聞かれ、義母が亡くなるまで続きました」
亡くなるまで言い続けるとは相当だ。しかし女性が”おばさんパーマ”にすることはなく、今の髪型は「肩につかないくらいのボブ」であるようだ。
「天国の義母は納得していないと思います」
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