自分のお気に入りのスタッフばかり大事にする、仕事のできない上司が仕切る職場はつら過ぎる。秋田県に住む50代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収300万円)は「某大手居酒屋チェーン店でバイトをしていた時のこと」をこう振り返った。
「とにかくここの店長はシフトで自分の気に入った人には多く入れている状態でした」
えこひいきする店長の行動は、男性にとってあまりに理不尽なものだった。(文:長田コウ)
「バイトに偉そうに言える立場か考えて仕事しろよな」
お気に入りとそうでないバイトの扱い方の差は顕著だった。例えば、「店の消耗品が足りなくなったとき」のこと。なんと店長は
「お気に入りのバイトに事前にLINEを送って一緒に買い物に出かけていた」
という。しかも、そのバイトには「早出の手当の申請できた」と話していたそうだ。一緒に買い物に行くため早めの出勤になるからだろう。一方で、お気に入りでないバイトに対しては、ただお金を渡して「これと同じ物を買い物するよう」指示するだけだったという。頼まれた人が店長に手当の話をしても、こんな冷たい態度であしらわれた。
「君は通勤途中に立ち寄るようにしたから却下だ。そんなに急ぎの物でないから」
こんな店長の態度に、男性は「納得いかないと憮然としてこれ以上話しても無駄だと半ば諦めていました」と明かす。
店長の許せない行動は、それにとどまらない。なんと、「年末年始の勤務で多忙を極める時に自分の気に入らないバイトの勤務時間を改ざん」していたのだ。男性が、「さすがにこれはまずくないですか」と尋ねたところ、俺様気取りの言葉が返ってきた。
「俺はここの事業主だから、俺のやり方が気にいらないなら辞めても構わない」
男性はさぞかしドン引きしたことだろう。「このままだと揉めてもあの店長は何をやるのか恐ろしくなってきた」と対抗する気力も無くなったようだ。この他にも、
「シフトの当日の数分前に『今日、売上が期待できないから休んで』とLINEを送ってきたことも複数回あった」
と管理職としての能力を疑いたくなるようなこと。そんな店長は、あるとき本部からこんな説教を受けることになる。
「(店長が)1人で複数を調理してお客様の提供する作業をしていた時に、本部の調理の担当者から『お前、決められた時間でできていないではないか。バイトに偉そうに言える立場か考えて仕事しろよな』と指摘を受けていた」
この現場を見たときは、スカッとしたことだろう。「しばらくしてここのバイトを辞めて別の所でバイトをはじめました」という男性。その後をこう書いていた。
「コロナ禍でどうなったのかわからないがいつも求人を出しているがどうなのか、あの店長は別の店舗に異動したのかもはっきりしていない」
もちろん男性は、この居酒屋にはもう行っていないという。
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