元ジュニアWRC(FIA JWRC)チャンピオンのサミ・パヤリは1月5日、今季2024年にデビューする『トヨタGRヤリス・ラリー2』を駆り、WRC世界ラリー選手権のサポートカテゴリーであるWRC2に参戦することを明らかにした。
トクスポーツWRTから近年のWRC2クラスを戦ってきた22歳のパヤリは、コドライバーのエンニ・マルコーネンとともにプリントスポーツ・レーシングへと移籍することを自身のホームページで発表。フィンランドのユバスキュラに拠点を置く同チームは、WRC2カテゴリーにエントリーする同郷の若手ドライバーのために用意した新型ラリー2マシン、GRヤリス・ラリー2を走らせる。
「この新しくエキサイティングなプロジェクトでキャリアを続ける機会を与えてくれたすべてのパートナーに感謝している」と語るのは、昨年フランスでGRヤリス・ラリー2のプロトタイプをテストしたパヤリ。
「もちろん、ヘッドラインパートナーのキャプタルボックスのような長期的なサポーターには特別な感謝を捧げたい。僕たちの協力関係が2024年も継続することは素晴らしいことだ」
今月下旬に行われるWRC開幕戦『ラリー・モンテカルロ』で最近ホモロゲーションを取得したばかりのニューマシンを走らせる彼は、次のように付け加えた。
「トヨタはこれまでに勝てるクルマを作ってきたが、僕は彼らの将来へのビジョンを信じている。だからこそ本当にこのクルマを選びたかったんだ。とくにWRCイベントで初めて運転するという、またとない機会に恵まれたからね」
「もちろん、最初のイベントで他の人とパフォーマンスを比較するのは興味深い」
「全体的に見てこのチャンスはとても素晴らしいものなので、僕はそれを手に入れることを決めた。それはかなりクールなことだ」
彼はまた古巣となるドイツのチームに対し、母国フィンランドでのWRC2クラス優勝を含む2023年の成功について感謝の言葉を述べた。
「彼らは素晴らしいチームであり、僕は多大なサポートと数え切れないほどの貴重な教訓を得た。トクスポーツはあらゆる面でドライバーとして成長するための素晴らしい場所だった」
「クルマのパフォーマンスはつねに良かったし、僕らの協力関係もスムーズだった。ともに過ごした時間をチーム代表のセルカン・ドゥルに心から感謝したい」