トイレ、吊り革、ドアノブ等、日常生活で当たり前に行ったり触れたりする場所に抵抗がある人がいる。潔癖症を自覚しているキャリコネニュース読者から普段の暮らしぶりについてアンケートを取ってみると、単なる「キレイ好き」とは言えない回答が寄せられた。(文:林加奈)
「公共のお風呂は無理。友達と遠出や温泉に行くなんて到底できず」
50代女性(東京都/事務・管理/年収600万円)は、「吊り革、手すり、ドアは基本触れない」という。それでも触れなければならないときはどうするのかというと
「それでも触ったときのために除菌シート携帯は必須。自宅ではハンドソープのヘビーユーザー。外ではできるだけトイレに行かないように水分を控える」
却って手荒れしてしまいそうだが、そんな状態のため「公共のお風呂は無理」とのこと。自宅でのお風呂は入れるが
「自宅でもお風呂の後、必ず靴下を履く。スリッパも靴も直に履けない。こんななので友達と遠出や温泉に行くなんて到底できず、生活にも制限があります」
と語る。生活に制限があっても見えない菌を避けるほうが重要であるようだ。
「試着室に入る時用の靴と靴下を車に乗せている」
40代女性(愛知県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円)は、何かに怯えるような、こんな暮らしぶりを明かした。
「洗濯物は除菌洗剤で手洗いしてから洗濯機へ入れて洗う。靴を脱いで試着室に入れない。なので、試着室に入る時用の靴と靴下を車に乗せている。公衆トイレに入れない。ひたすら我慢。消毒用エタノールの消費量がひどい。取り込んだ洗濯物は床に置けない。トイレの便座を何度も除菌シートで拭くので、便座カバーがつけられない」
潔癖症ではない人にとっては、その時履いている靴下と試着室用の靴下は同じように思うが、潔癖症の人にとっては全く別物なのだろう。こうした潔癖症が行き過ぎて日常生活に支障が出なければいいが……。
※キャリコネニュースでは「潔癖症の人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/8ODMBGW7