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「毒親すぎでしょ!」『ガンダム』カミーユ、ウッソは親ガチャ失敗……恵まれた主人公との違いが激しすぎ

2024年01月02日 07:10  リアルサウンド

リアルサウンド

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   1979年に放送を開始した『機動戦士ガンダム』以降、たくさんの個性豊かな主人公が登場してきたガンダムシリーズ。しかしネット上では「親ガチャ失敗の典型例」「家庭環境が最悪すぎる」など登場キャラに同情の声が上がっている。


(参考:【写真】「機動戦士ガンダムSEED」のカラーイラストやスケッチなど緻密で独創的なメカニックデザインが生まれるまでがわかる紙面をみる


一体どんな両親だったのだろうか。また歴代主人公の中には、少ないながらも家庭環境に恵まれた人物もいたよう。そこで今回は、家庭環境が最悪な主人公と、逆に最高すぎる主人公を紹介していこう。


■最悪の毒親持ち主人公といえば間違いなくカミーユ!


 ガンダムシリーズでもっとも家庭環境が最悪との呼び声が高いのが、『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ・ビダンだ。カミーユの両親は仕事一辺倒で家庭を顧みないタイプの人間で、父親に限っては愛人までいる始末。その上母親も夫の不倫に気づかないふりをして仕事に没頭していて、本来なら1番愛情を注いでもらえるはずの両親にほとんど構ってもらえないという孤独な子供時代を過ごしている。


 しかもカミーユは作中、目の前で父と母が殺されるという悲劇を短期間に経験させられているのだ。息子の目の前で殺されたのは両親のせいではないものの、多感な少年時代に辛く悲しい思いをさせられたカミーユに多くのファンが同情したのは言うまでもない。


  他にも『機動戦士Vガンダム』の主人公ウッソ・エヴィンの両親には、「子供を実験体のように扱っていてサイコパスっぽい」「ずっと子供を放置してたのにウッソの前で常識人みたいな振る舞いするのが怖すぎ」との声が上がっている。


 優れた運動能力や知性を養うため、幼少期から両親に英才教育を施されていたウッソ。英才教育自体は愛情あるゆえ…… と考えられなくもないが、不法居住区であるカサレリアに幼いウッソを残して失踪している。さらにはウッソへの英才教育が自分達の研究を実証するためにおこなわれていたような描写があることから、“子供を研究材料にした毒親”というレッテルが貼られてしまったようだ。


■毒親が子供達に与える影響はガンダムの世界でもはっきり……


 またカミーユやウッソとは逆に、かなり恵まれた家庭環境で育ったのが『機動戦士ガンダムF91』のシーブック・アノーだ。特に父親であるレズリー・アノーは金属工学の権威であるにも関わらず、家族の側にいるために溶接工をしているほどの家族思い。その上シーブック達とフロンティアⅣから脱出する際、逃げ遅れた子供を助けるために自ら残留するなどかなりの人格者であることが伺える。


  対して母親は研究に没頭するあまり家族を捨てたと思われているほどだったが、コンピュータ回線の結線に娘の得意なあやとりを使うなど家族への愛情が伺える場面も。また最後には子供達と和解していることから考えても、そこまで悪い親ではないのだろう。


  他にもシーブックには「親父が聖人なのはもちろんなんだけど、なにより妹のリィズが可愛すぎるからそれだけで最強」との声も上がっていて、両親だけでなく可愛い妹もいるかなり恵まれた家庭環境だったようだ。


  またガンダムファンからは「カミーユの家庭環境を知ると、あの攻撃的な性格も仕方ないのかもって思えてくる」「シーブックは富野監督が100点満点の優等生と言ってたみたいだし、父親の聖人っぷりをしっかり受け継いでるんだろうな」とのコメントが。


  シーブックがガンダム史上稀に見るまともな主人公だったことから考えても、家庭環境がいかに子供の人格形成に重要なのか改めて考えさせられる結果となった。


(文=ヨークシャー)