「結婚しました」という報告は、年賀状の写真だけで済ませる相手もいるだろう。しかし、知らずに受け取ったほうは、不意打ちで衝撃を受けることもある。石川県に住む40代前半の男性(医療・福祉・介護/年収100万円未満)は、ある年に心当たりのない相手から年賀状を受け取った。
「宛名は自分であった」というが、そのハガキには結婚式の写真がついていた。最初は新郎にしか目がいかなかったが、その顔に覚えはなく
「その男性の名前も知らず、あれ?何かの間違いじゃ……」
と謎は深まるばかりだった。
目に止まったのは「女性の旧姓」
男性は「よく何度も裏・表を見ていたものの」「結婚式の写真だったが全く見覚えもないし……」と戸惑った。しかし、次の瞬間ある事に気付く。
「ふっ、と目に止まったのは女性(の名前)がカッコ内に旧姓が書いてあり」
それは、「幼稚園のころから仲が良くなった」という女性だった。
「住んでいる地域は違ったため小学校、中学校、高校は一緒じゃないまま。卒業後は連絡もないまま時が過ぎ、お互い社会人となり」
つまり、ほとんど幼稚園の頃しか付き合いが無かった相手だ。旧姓で気が付いたくらいなので、多少交流はあったのかもしれないが……。男性は結婚のことを何も知らされてはいなかった。
「自分は招待されておらず、住所がわかっていたなら最初から招待しろよ!と怒りが込み上がりその瞬間から絶縁しました」
と憤りを隠し切れない様子で書いていた。そもそも、女性はどういうつもりでこの年賀状を送って来たのだろう。
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