女性コンビ・ハリセンボンが年内で吉本興業を円満退社。ベッキーらが所属する芸能事務所『GATE』に移籍することが発表された。
「闇営業問題以降、吉本はこれまで通りのマネジメント契約に加えてエージェント契約も可能になりました。それを受けて近藤さんはエージェント契約に変更し、友人であるベッキーさんが所属するGATEが事実上、マネジメントを行っている状態でした」(テレビ局関係者)
近藤の退社は去年から噂されていた
芸人の間では昨年から近藤の退社は噂になっていたという。
「昨年の契約更新の際に“近藤が吉本を退社するらしい”と芸人の間で広まり、業界でもその動向が注目されていました。ただ完全に退社をしてしまうとコンビでの活動がやりづらくなるため、近藤さんは退社を悩んだ末にエージェント契約を更新したみたいですね。今回コンビでの移籍になったのも、コンビ愛が強い近藤さんの意向を箕輪さんが汲んだ形でしょう」(放送作家)
12月19日には、闇営業を行っていたロンドンブーツ1号2号の田村亮もエージェント契約の終了を発表。今後はフリーで活動していくという。新たな契約業態として注目を集めたエージェント契約だが、加藤浩次など結果的に退社を選ぶ芸人が相次いでいる。
「マネジメント契約のギャラの取り分が5割程度と噂されているのに対し、エージェント契約はタレント側が7割程度を手にできる一方、マネージャーの給料や交通費など諸経費はタレント持ちになります。
また吉本は人気芸人が多数所属することもあり、“吉本タレント大集合!”みたいな番組やイベントはマネジメント契約の芸人が優先されてしまいます。エージェントは本人やその窓口になっているスタッフにも許可を取らないとキャスティングできないので、事務所がマネジメント芸人を優遇するのは当然ですよ」(同・放送作家)
近藤のように本人の実力で仕事が舞い込むタイプは、吉本に所属するメリットが感じづらくなるようだ。
「そもそもエージェント契約は、得意分野があったり自分の力で仕事を取って来られる自信がある芸人しか選びません。友近さんのように吉本芸人と絡む機会が多い芸人はエージェントのメリットもあるでしょうが、吉本芸人と絡む機会が少なければ“退社しても変わらないのでは?”と感じてしまうようです」(芸能プロ関係者)
旧ジャニーズ事務所も希望するタレントと個別にエージェント契約を結ぶと発表しているものの、マネジメント契約とフリーランスの中間であるエージェント契約という形態は、日本ではなかなか定着しなそうだ。