結婚式のご祝儀の相場は立場や関係性によって異なるだろう。同僚なら3万円が相場だが管理職は3~10万円と幅広く、悩みの種になることも。管理職に昇進した50代後半の男性(岐阜県/企画・マーケティング・経営・管理職/年収1200万円)も、部下の結婚式に際して「普通、管理職ならいくらご祝儀を払うのだろう?」という疑問を持ったという。(文:國伊レン)
「俺が恥をかいたじゃないか。どうしてくれる」と責められ
「当時、私は会社の管理職に昇進しました。若い女性も多い職場で管理職4名が結婚式に呼ばれました。私を含め2名は管理職になったばかりで、部下のご祝儀をいくらにしようかと相談をしました」
男性がネットで調べると、管理職が部下に渡すご祝儀の相場は「一番上(部長級)が5~10万円、その下(次長級)が5万円くらい」であることがわかった。異なる職種の妻にも意見を求めたところ「5万円くらいは必要と教えてくれた」ため、管理職になったばかりの2人はご祝儀の額を5万円に統一し、結婚式に臨んだという。
だが、このことがきっかけである事件が起きてしまう。それから立て続けに2人の部下の結婚式があり、「毎回5万円はきつい」と話していた男性ともう一人の管理職。そこに一番上の管理職「部長級」の上司がやってきて、
「えっ、今までいくらご祝儀を持って行ったの?」
と尋ねてきたという。男性が「え、毎回5万円ですよ」と返答したところ、上司は急に顔色を変えて、
「どうしてそんな勝手な真似をすんだ、祝儀は3万円と決まっているのに。俺が恥をかいたじゃないか。どうしてくれる」
と声を荒げ「大変な修羅場」になったという。男性はこの上司の言動が納得いかないようだ。
「田舎の結婚式なので、職場の上司がスピーチをすれば、お礼や車代などを新郎新婦の親から贈られます。この上司は毎回、車代とスピーチのお礼をもらい、自分は3万円のみの祝儀で、結局約1万円で飲み食いし、周りより一段階いい引き出物をゲットしていたわけです」
確かにこの場合、ご祝儀が3万円では受け取った金品と見合わないだろう。もちろんどう感じるかは人それぞれだが、その価値観を人に押し付けて声を荒げる上司を男性が良く思わないのは当然だろう。
仕方なく3万円に統一したら「私たちに何も言わずに…」
社内ではその後も結婚をする若者が続いたが、男性は仕方なくご祝儀を3万円に統一することにしたという。しかし、
「こっそり、結婚式後に若者へ尋ねると、その管理職(部長級)はちゃっかり祝儀を5万円にあげていました。私たちに何も言わずに…」
上司がご祝儀の額を引き上げた理由について、「その若者の父親と昔からの知り合いで、恥はかきたくなかったのでは」と周りは推測したそう。
「その後はコロナとなり結婚式はめっきり減りましたが、ドケチで自己中の上司には呆れるばかりです」
と綴った。
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