Text by CINRA編集部
日本一の漫才師を決める大会『M-1グランプリ2023』の決勝戦が12月24日にあり、令和ロマンが19代目の王者に輝いた。
令和ロマンは髙比良くるまと松井ケムリによるお笑いコンビ。2018年結成。吉本興業所属。
決勝戦には真空ジェシカ、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダー、ヤーレンズ、マユリカ、さや香、カベポスター、敗者復活戦からシシガシラが進出。令和ロマンを含む6組が初の決勝進出となった。
1stラウンドのトップバッターを務めた令和ロマン。ファイナリスト最年少、初の決勝進出となった同コンビはあるあるなシチュエーションの矛盾に気付いた髙比良が独特な理論をまくしたてるネタを披露した。審査員全員が90点台を付け、松本人志(ダウンタウン)は「審査員泣かせですね、一発目でこんなにウケられると」、中川家・礼二は「ここ何年かのトップバッターで一番すごかった」とコメント。
最終決戦にはさや香が1位、ヤーレンズが2位、令和ロマンが3位で進出。1組目の令和ロマンでは、髙比良のドラマチックなボケと演技に会場中が大爆笑。2組目のヤーレンズは引き続き楢原が変な人を演じるネタでボケを量産。トリを飾るさや香のネタでは、新山が繰り広げる独自の理論に会場中が巻き込まれていった。
投票では、ヤーレンズと令和ロマンが交互に出てくる大接戦。最後の松本が令和ロマンに投票し、令和ロマンが初の決勝進出にして優勝を勝ち取った。決勝戦でトップバッターが優勝するのは第1回の中川家以来。松本は令和ロマンを「1本目より強いネタを残していた。根性勝ち」と評価。最後に髙比良は「M-1大好きです!来年も出ます!」とコメントを残し、大会の幕は閉じた。
©M-1グランプリ事務局
優勝者会見に臨んだ令和ロマンは「うれしい」を連呼。髙比良は「トップバッターで残っちゃったので、責任は果たさなきゃと思いました」と1番手のプレッシャーを感じていたことを明かした。
賞金の1,000万円については、以前ラジオ番組で松井が「全額髙比良にあげる」と発言しており、松井は「どうせそうならないと思って言ったんですが、その賭けに負けた僕が悪いので全部あげます!」と宣言。来年の出場については「出たいです、(決勝は)3位ですもん。670点くらい出したいですよ」と改めて王者としてさらなる高みを目指したい様子だった。
©M-1グランプリ事務局