最新作のテーマは「Friends and Enemies」で、麦わらの一味とふだんは共にいない仲間や敵たちが描かれた作品が選定された。それぞれの持ち味は生かされつつも、尾田栄一郎の自由なイマジーションによって新たなポジションを与えられ、躍動するキャラクターたち。一枚の絵は複数のストーリーとつながり、観るものの想像力を刺激する。
「ONE PIECE / 十二支」は虹色の道を走る、十二支になぞらえたキャラクターが描かれた。さまざまなサイズのキャラクターのエネルギーにあふれる、カラフルな作品だ。「ONE PIECE / Good Shoes Take You to Good Places.」は、麦わらの一味とトンタッタ族のメンバーが画面いっぱいに描かれる楽しい作品となった。
一方の「The Press」は、もともと活版印刷に最適化したモノクロームの物語表現であるマンガを、現在考えうる最高のクオリティの活版印刷で作品化したシリーズだ。その独自の表現が評価され、世界でもっとも優れたデザインやクリエイションを選ぶ「Gmund Award 2021」のアート部門大賞を受賞した。2023年より制作拠点を東京に移転しており、新たな2作品は浅草の工場で制作された。