新人の頃は失敗して学んでいくもの。その失敗の度合いがかわいらしい程度であれば、のちに笑い話にできるのかもしれない。栃木県に住む40代前半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員・職員/年収500万円)は、
「新卒で入った会社に、いわゆる”会社辞める辞める詐欺”の先輩がいました」
と語る。新人だった女性は、その先輩の下で一体どんな失敗をしたのだろうか。(文:真鍋リイサ)
「20年経過しましたが、その先輩は今でも退職せずに働いてます」
女性曰く、その先輩は「引き留められるのが快感だった」そうで、何度も辞めるという趣旨の発言をしていたそう。
「しかし新卒でまだまだ純粋な私は、退職を本当にすると受け止めてしまい、『具体的にはいつ頃辞めるんですか?』『辞める前に、◯◯(業務)の仕方を教えて貰いたいので、課長にもお願いして来週からお時間頂いていいですか?』といくつか矢継ぎ早に先輩に話しました」
現在は「その時の先輩の焦りの顔は最高でしたね」と語る女性だが、当時は、
「後日、他の同僚にそれがいつものことだと言われるまで『先輩がいなくなったら……』と仕事の不安を感じて悩んでいました」
と明かす。たしかに新人時代に先輩が辞めると聞いたら焦ってしまうのも無理もない。結局、先輩の「辞める」発言は詐欺であったようだ。というのも……
「20年経過しましたが、その先輩は今でも退職せずに働いてますから本当に笑っちゃいます」
こうして、まんまと先輩の「詐欺」に引っかかってしまった女性。それによって仕事を早めに覚えられたという落ちがつけばまだいいが、ただハラハラさせられていただけだったら気の毒だ。
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