トップへ

【ドラマニア】共感度高め!恋と友情を描いた秋ドラマ「勝手にベスト3」

2023年12月23日 12:21  cinemacafe.net

cinemacafe.net

「いちばんすきな花」ポスタ(C)フジテレビ
2023年を締めくくる、秋ドラマの放送もまもなく終了。そこで今日は、毎クール全作品を隈なくチェックしているドラマニアな筆者が徹底総括!

「勝手にベスト3」と題し、ランキング形式で秋の思い出をふり返っていきしょう。今期は、様々な角度の成長、愛の物語が印象に残ったクールでしたね。

第1位:まさに大人が憧れる“青春”
「マイ・セカンド・アオハル」

度々不運な事故に巻きこまれ、何かと厄介な人生を歩んできた三十路の主人公・白玉佐弥子(広瀬アリス)が、偶然出会った大学生・拓(道枝駿佑)の一言をきっかけに建築を志す大学生として再出発し、令和の波に揉まれながらも、恋に友情、勉強、夢に奔走していくドタバタラブコメディー「マイ・セカンド・アオハル」。

どんな時も前を向いて、周りの人たちの幸せを考えながらひたむきに生きていく佐弥子の姿にとにかく元気をもらえる本作。年齢を理由に何かを諦めるなんて勿体ない…! 視聴する度、そう優しく背中を押されているような気持ちになりました。

とはいえ注目は、やはり10個年下の拓との恋愛模様でしょう。夢と希望で将来が満ちている大学生×社会人経験があり酸いも甘いも知り尽くした彼女とでは、仕事面でつい意見がぶつかってしまうこともしばしば。それでも、寝落ちするまで通話することで心の距離が改めて縮まったり、デート記念にもらったプレゼントを見返して自然に笑顔がこぼれたり…と、等身大のキュンが存分に詰まっていて素敵でした。

酸いも甘いも支え合うシェアハウス内の友情にも、幾度となく胸を打たれましたね。まさに“青春”です!

第2位:“男女の友情”に深く切り込んだ
「いちばんすきな花」

多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんらがクアトロ主演をつとめることでも話題のドラマ「いちばんすきな花」。年齢も性別も過ごした環境も違う男女の友情と愛情を、「silent」の村瀬健プロデューサー×生方美久さんの脚本で贈る独特な世界観――期待通り、心がじんわりと温まるような優しい物語に仕上がっていました。

中でも取り分け、SNSを中心に大きな注目を集めた議論が“男女の友情”はアリかナシか。永遠の課題についてです。多部さん演じるゆくえには、学生時代からの親友・赤田(仲野太賀)がいますが、彼の結婚相手が異性と2人で会うことにNGを出したため、長かった友達関係に終止符を打つことに…。

「赤田が女の子なら良かった」と嘆くゆくえも、「生まれ変わったら女の子になるから」とフォローする赤田も、はたまた「自分からは得られない栄養を異性の友達から補っているようでイヤだ」と涙する奥さんも、みんな違ってみんな正しいから世界は難しいんだと痛感させられる展開が非常に面白かったです。

毎話、様々な視点の登場人物が各々の価値観を語る本作。人と違う考えを持つことを恐れず、自分はこう思うと話せることの大切さに、改めて気づかされましたね。

第3位:恋×友情の新感覚ラブコメディ
「セクシー田中さん」

木南晴夏さんが主演をつとめる「セクシー田中さん」は、芦原妃名子さんの同名漫画を原作とした注目の実写化作品。これまで地味にコツコツ生きてきた主人公の田中さんが秘かに生き甲斐として楽しんでいたベリーダンサーとしての姿を、同僚・朱里(生見愛瑠)が偶然見つけてしまい…。

驚かれると思いきや、まさかの大興奮! 田中さんを“全力で推す”と決めた朱里×田中さん、正反対なタイプのふたりが互いにポジティブな化学反応を起こしていく、恋×友情の新感覚ラブコメディ。笑いあり、涙あり――物語の緩急が最高の一作でした。

特にキュンとしたのが、登場する男女四人それぞれが恋に不器用過ぎるところ。秘かに恋愛に興味を抱きながらも、つい「自分なんて」と打ち消してしまう田中さんをはじめ、「男性がちやほやしてくれるのは、自分が若くて適度にバカそうだから」とすぐに自ら線を引いてしまう朱里。

チャラさで本音を防御してしまう小西(前田公輝)に、理想ばかりが先行して本物の恋から遠ざかっていく笙野(毎熊克哉)。四者四様の角度で正面から恋に悩む姿が、とても人間らしく共感できたポイントなのではないでしょうか。これから先も彼らの背中を見守っていきたい、そう思った方も多かったはず。

以上、秋ドラマの総括「勝手にベスト3」でした。あなたの感想と、ぜひ見比べてみてくださいね。




(YUKI)