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「男性警備員に暴言を吐かれた」嘘のクレームのせいで「出入り禁止」になった話

2023年12月23日 06:10  キャリコネニュース

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車で道路を走っていると、工事や事故のために車線が塞がれ、片側交互通行になっているときがある。そのような場所では警備員の誘導に従って通行するが、なかには指示を守らない悪質なドライバーもいるようだ。

「私は交通誘導警備をしています」と語る広島県の40代前半女性は、とある救急病院の増築工事現場でのエピソードを綴る。そこは信号機のあるT字路で、工事のために片側1車線の片側交互通行となっていた。

「信号機が赤のため、トラックを先頭に赤の旗を見せて止まってもらっていました。するとトラックの真後ろにいた車の男性運転手が『おい、何でここに(トラックを)停めているのだ?前に進ませろ!』と話しかけてきました」

女性や男性警備員が状況を説明し、「車線を塞ぐと救急車が入れない」などと注意を促したが、男性運転手はまったく話を聞かず、強行突破で前に出てきたそうだ。(文:福岡ちはや)

「その後、その男性運転手からクレームが入ったと連絡を受けました」

するとちょうどそこに、サイレンを鳴らした救急車がやって来た。迷惑なことに、救急車は強行突破した車が邪魔になって病院に入れなかったという。男性運転手は焦ったのか、赤信号を無視して走り去ってしまったそうだ。

警備員の誘導に従わず、救急車の進路を妨害し、信号無視という違反までして、男性運転手の行動には目に余るものがある。しかも話はこれで終わらない。女性は「その後、その男性運転手からクレームが入ったと連絡を受けました」と明かす。クレームの内容はこうだ。

「『トラックが(信号が)青なのに進まないから男性警備員に文句言ったら、男性警備員に暴言を吐かれた』と。その時間帯が『15時だ』と」

女性いわく、トラブルがあったのは「12時頃のことでした」とのこと。何一つとして事実と合致しない嘘のクレームだったが、そのせいで「その場にいた警備員は全員出入り禁止」になってしまったという。

あまりに理不尽な結末に、「たまに思い出しますが、腹が立つできごとでした」と女性。事故が起こらなかったことを不幸中の幸いだと思い、黙って納得するしかないのか。

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