仕事そのものより「一緒に働く人の言動が耐えきれない」ということはある。それが原因ですぐに仕事を辞めてしまっても、仕方ないかもしれない。
埼玉県に住む50代後半の女性は、知人の紹介で「コンビニの食品工場」で働き始めた。工場のラインに入り、「早い、良くできる」と評価はしてもらえていたという。ところが女性は、たった「1週間」で退職を決めた。
一体何があったのか。女性は、酷かった職場でのエピソードを明かしてくれた。
「外人をバカ扱いする会社には居られない」
発端は、ある日「稲荷寿司を入れる作業に行って下さい」と指示を受けたことだった。作業に行くと、社員から「この半端な稲荷から詰めて」と言われ、女性は外国人のスタッフとともに稲荷寿司を詰める作業に入った。すると、途中で年配の従業員が来て
「何やってんだ!こっちの新しい方から詰めるんだ!外人はバカだから」
と叱られた。指示通り働いていたのだから不当な叱責だ。仮に間違っていたとしても、外国人スタッフの悪口まで言うのはどう考えてもおかしい。
女性が「社員の方が来て、この半端なのから詰めくれと言われた」と事実を伝えると、その人は「誰なんだ」と言いながら社員を探しに行ったという。
その後、女性は外国人スタッフから「貴方は何人」と問われ、「日本人」と答えると「ありがとう」と言われたことを書いている。外国人スタッフはある程度日本語ができたようだ。当然、自分が罵倒されたことも分かっただろう。
女性は、無意味に人をバカにする従業員が我慢ならなかったようで、一週間でこの職場を去った。
「その後やめる理由を聞かれ、『外人をバカ扱いする会社には居られない』と言いました」
仕事を紹介してくれた知り合いに、「もったいない」と言われたが、「今は付き合いもしていません」と明かす。辞めたことには満足しており
「あんな会社に居たら自分もクズになります」
と吐き捨てるように書いていた。
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