文化放送キャリアパートナーズは、2025年卒業予定の学生を対象とした「2025年卒ブンナビ学生調査」の調査結果を発表した。調査は、2023年11月1日から15日にかけてインターネット上で行われ、254件の回答を得た。
「志望企業・業界を決めていく中で、テレワークの実施状況も影響するか」という質問に対し、「はい」「どちらかといえばはい」と答えたのは、67.3%で、昨対比+7.3ポイントだった。(文:長田コウ)
インターンへの参加目的「選考に有利だと思うから」
テレワーク重視の理由には、コロナ禍で過ごしてきた大学生活も影響しているだろう。学生からはこんな声があがった。
「テレワークはワークライフバランスの整った企業が行っている印象があるため」
「長期インターンがフルリモートで慣れているため。新卒でも毎日新しい環境に身を置かなくていいのが気が楽」
また、4人に1人以上が「現在志望している企業以外で、志望企業をさらに増やすつもりはない」とし、企業選びの軸については、「大手・安定性」が昨対比+5.9ポイントという結果となった。「増やしたいと思わない理由」として、このような声があった。
「多すぎる場合の企業などの対策を、やりきる自信がない」
という選考対策にかかる労力や時間を考慮するものや、
「早期選考に入ったものが数社あるため」
といった就活の早期化に伴う影響が顕著にみられた。
就活の早期化も相まってか、インターンへの参加も積極的だ。参加する目的として、最も多かった声は「選考に有利だと思うため」。「インターンや仕事体験・セミナーに参加した企業から、選考に関する案内等があったか」という質問には、「選考が進んでいる」が41.3%、「内定を約束されている」が5.1%となり、半数近くの学生が早期選考・早期内定に進んでいることを示した。
なお、「企業が学生を選考するにあたって重要視すると思うこと」については、「協調性」と「主体性」が増加傾向にある一方、「創造性」が減少傾向という結果となった。