イタリア発のスポーツブランド「ノースウェーブ(NORTH WAVE)」のスニーカー「エスプレッソ(ESPRESSO)」が、5年ぶりに再上陸する。2024年春夏シーズンから、国内での展開を再開。1月の一般発売を前に、現在「ビリーズエンター(BILLY'S ENT)」TOKYO SHIBUYAと「ミタ スニーカーズ(mita sneakers)」、福岡のスニーカーショップ「アップタウン デラックス(UPTOWN Deluxe)」の3店舗で先行販売を行っている。
エスプレッソは、1991年にスノーボードの後に履くアフタースポーツ用のスニーカーとして「アフタースノー」をコンセプトに開発された。アウトソールにはスノーボードシューズと同様の素材を施し、アッパーにはスエードレザーをデザイン。つま先やヒールには、エスプレッソオリジナルの「N」ロゴが刻印されている。国内では、1995年に藤原ヒロシが雑誌「クールトランス(COOL TRANS)」で紹介したことをきっかけにストリートシーンで注目を集め、人気に火が付いたが、2018年にエスプレッソのグローバル展開を行っていた「スラム ジャム(Slam Jam)」が取り扱いを終了したことから、国内では事実上の撤退となっていた。
今回の再上陸では、アイコンモデルの「エスプレッソ」(2万1780円)と、ミッドカットの「エスプレッソ チリ(ESPRESSO CHILLI)」(2万2880円/いずれも税込)の2型がラインナップ。エスプレッソはブラック、レッド、イエロー、グレーの4色、エスプレッソ チリはブラックとロイヤル(ブルー)の2色が揃う。
ノースウェーブの日本代理店であるシンヨー(SHINYOH)の担当者によると、再上陸に伴う先行販売では、12月15日の発売からわずか5日でほぼ完売状態となっているという。購入者層については「エスプレッソが一大ブームとなった1990年代当時に履いていた男性が中心。これまでは個人で並行輸入品を購入するか、フリマアプリで手に入れるかという選択肢しかなかったので、国内での展開を再開したことで、根強いファンに届いている実感がある」と話した。対して、若年層からのブランドの認知度の低さを課題に挙げたが、近年はBLACKPINKのジス(JISOO)やリサ(LISA)が着用していた影響で、若年層の女性からの問い合わせも増えているという。1月以降の一般発売では、「エミ(emmi)」や「ビームス(BEAMS)」などにも販路を広げるといい、さらなる顧客層の拡大に期待をのぞかせた。