友人から約束をドタキャンされ、腹を立てた経験を持つ人は少なくないが、海外でやられたら堪らない。ドイツ在住の30代前半の女性(ITエンジニア/システム開発・SE・インフラ/年収100万円未満)は、
「『イギリスで一緒に会おう』と約束していた友人にドタキャンされ、海外にひとりぼっちで放置され、縁を切りました」
と綴る。相手は大学時代に出会った10年来の友人。女性は友人から「ロンドン近郊にしばらく海外駐在するから会おうよ!」と連絡をもらいロンドンに向かったが、友人には一瞬たりとも会えなかったという。(文:福岡ちはや)
高級ホテルへの宿泊を提案され断ると…
ドタキャンの経緯はこうだ。女性は4泊のつもりでロンドン行きの航空券を購入し、準備を進めていた。当初の予定では友人の家に泊まることになっていたが、しばらくすると友人から、
「平日は仕事の予定が入ったので、家に泊めるのは難しい。会えるのは土日だけ」
と連絡があったという。この時点でやや雲行きが怪しいが、女性は「仕事の都合なら仕方ない」と受け入れたそうだ。ところが、ここから友人の言うことは二転三転していく。今度は「月曜日に有休を取る」「土日月で一緒に旅行に行こう」と言い出したのだ。
「片道8万円の寝台特急や高級ホテルに泊まることを提案され、『さすがにそこまでのお金は出せない』と返信すると、どんどん返信が遅くなり塩対応になっていきました。『月曜の有休が取れなくなったから会えるのは土日だけ』『やっぱり土曜だけ』とどんどん会える日を減らされ、泊まらせてもらえるという約束もうやむやに」
そして約束の1週間前になると、とうとう友人と連絡が取れなくなってしまったという。友人から「ごめん!遅くなりました」と連絡が来たときには、もう約束の前日になっていた。しかも友人は「体調を崩してしまったので明日会えない」と言うのだ。
「最初は『お大事に!』とだけ送りましたが、人を海外まで呼びつけておいて、いくらなんでも連絡が遅すぎることにイライラが爆発。『一緒に近くの街に行こう、現地集合で』と提案されたのでバスや電車のチケットを予約していましたが、キャンセルできないので全額ムダになりました」
友人はその後も、女性が送ったメッセージを既読スルーするという誠意のない対応を見せた。女性は1か月ほど友人からの返信を待ったが、友人のSNSのプロフィール写真は更新されていたものの、一切連絡がないため「すべてのSNSをブロックして縁を切りました」と語った。
「もともと性格に難がある子なので、私としては一緒に旅行はしたくなく、ただ会って話したいだけだったのに」
「会いたいと言ってきたのは向こうなのに、いくらなんでも人のことナメすぎだと思いました」
女性は最後まで友人に振り回されたことを思うと、いまだに腹が立つのだそうだ。
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